テラーノベル
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高科先生とキスをした。その事実だけが頭の中を占拠している。経験のない私にはそのさきにいかなかったことが安心するような残念なような複雑に感じる。私はまた、高科先生に恋してる。自分でもわかる。この心臓の動きが何よりもの証拠だ。今夜は寝れるだろうか。麦茶ではなく、ビールで酔っておいた方がよかったかもしれない。そんな私の心配は杞憂に終わり、私はすぐ眠りに落ちた。
ーーーーーピッ
タイマーの音で起きると7時だった。見覚えのない天井に一瞬困惑するも、高科先生の家に泊めてもらったことを思い出した。そういえば、動揺してベッドに寝てしまったが高科先生に申し訳ないな。スマホを鏡代わりに軽く身なりを整え、寝室からリビングにでると高科先生は既に起きていた。メガネをかけてコーヒーを飲みながら読書に耽っているようだ。
「おはようございます」
「悠希乃さん、おはようございます。よく眠れましたか」
「はい、お陰さまで。すみません、私ベッド使わせていただいて」
「大丈夫だよ、結婚していたときのベッド残してあったから」
「あ、なるほど」
「顔洗いたいでしょ。洗面所つかっておいであと、一応帰るまでの着替え渡しておきますね」
「なにからなにまでありがとうございます」
タオル、出してくださってる。あの方はどこまで人の気遣いができるのだろう。私は手短に洗顔と軽いメイク、着替えを済ませ、リビングに戻る。
「高科先生、ありがとうございます」
「終わった?じゃあそこに座ってもらえるかな」
「…はい」
昨日のことだろうな。高科先生は後悔しているのかもしれない。
「昨日のことなんだけど、あんなことしてしまって本当に申し訳ないと思っている。」
「そんな、顔を上げてください」
「本当に嫌だったなら訴えてくれて構わない」
「そんなことしません!その、嫌じゃなかった、です!」
「え?本当に?」
「はい。こんなこと言ってしまってすみません。ですが、いつまで経っても高科先生は私の憧れです」
「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ」
「高科先生、ずっとあなたのことが好きでした。今も一緒にいるだけで心臓がドキドキします。私とお付き合いしていただけませんか。」
「悠希乃さんにそういうふうに思ってもらえて嬉しいよ。でも、俺は悠希乃さんよりもずっとおじさんだし、1度離婚している身だよ。きっと君の重荷になるだけだ。」
「そんなことありません!高科先生が重荷だなんて。高科先生の気持ちは聞けないんですか?」
「…俺はこんな歳にもなって君に恋してしまっている。だからこそ君には後悔しない、幸せな道を歩んで欲しい」
「これは、私にとって後悔する道なんかではありません。」
「そうか。悠希乃さん、俺と付き合ってくれますか?」
「もちろんです。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
高科先生は最後まで私の気持ちを最優先に考えてくれた。ならば、私もそれに報いなければ!
ま-ん-て-ん
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#センシティブ
🐥
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歌音 麗華❣@物語大会開催中!
218
「早速だけど、今日は土曜だしデートしない?」
「したいです!…でも私、その異性の方とデートとかそもそもお付き合いがしたことなくて」
「そうなの?それなのに告白してくれたんだね。ありがとう、大切にするよ」
「高科先生」
「想て呼んで2人の時は」
「想さん、ありがとうございます」
「抱き締めていい?」
「はい」
私のことを包む想さんの腕は暖かくて大きかった。
コメント
1件
おっ、第5話読んだわ!キスの翌朝、ちゃんと向き合ってお互いの気持ちを確かめ合う展開、めちゃくちゃ良かった…!「嫌じゃなかったです」って必死に伝える悠希乃さんと、最後まで相手の幸せを優先する高科先生の距離感が絶妙だった。年齢差とか過去とかあるのに「私にとって後悔する道じゃない」って言い切る強さ、グッときたわ。あと、想さん呼びに切り替わるところで一気に距離が縮まった感じがして、こっちまでトキメいた🔥 続きのデート、絶対見たい! (198字)