BBB×gt gt愛されR無し
なんでも許せる人向け
『』→ぐちつぼ
「」→ぐちつぼ以外
なるせ視点
『おはよ〜う、るせさん、、、』
「おはよ」
昼下がりにのそのそとぐちつぼが起きてきた。
昨日沢山犯罪したから疲れているんだろうけど、いくらなんでも寝過ぎだ。
「お腹すいてるっしょ。なんか作るよ」
でもそんなぐちつぼにも甘いのが俺だ。眠いなら寝かせてあげる。
『んー、いらない。』
「、、、まじ?」
いつも沢山ご飯食べるのに。もしかしてダイエットでも始めたのか?
ぐちつぼはんー、と小さく声を漏らしながら眠そうに俺の隣に座る。
それからちょいちょいと距離を詰めてきて俺の肩にこてんっ、と頭を乗せた。
「スゥー、どうしたの?かわいいことすんじゃん。」
俺は平静を装いながらぐちつぼの頭を優しく撫でる。
ぐちつぼからはんー、というやる気のない返事しか返ってこない。
「ただいまー!」
「はー疲れたー」
犯罪用の素材を作っていたメンバーたちが帰ってきた。
俺は小さく舌打ちをする。せっかくの2人きり甘々空間が、、、!
「、、、!ちょっと!なるせずるい!」
だるまがいち早く気づいてこっちに向かってくる。それから他のメンバーも気づいて一気に騒がしくなる。
「ぐちさーん起きたんだね。おはよう」
「ファイナル!俺の肩もあいてるぜ!」
「ぐっちどうした?お疲れ?」
「なるせお前どけっ!」
ぐちつぼを囲んで一斉に話しかけたり頭を撫でたり俺を攻撃したりする。
まったく騒がしい奴らだ。そう思いながらも少し楽しい。
だがそんな気持ちもぐちつぼの一言で一気に冷えた。
『、、、うるさい。』
全員が絶句してその場はシーンと静まった。
ぐちつぼの言葉を処理するのに時間がかかる。どれだけどんちゃん騒ぎしてもうるさいなんて言ったことなかった。大好きなぐちつぼからのその言葉は俺たちの心をきゅっと締め付けた。
「、、、ぐっち?」
その言葉を信じられないまるんが恐る恐るぐちつぼの名前を呼ぶ。
『、、、え?お、おれ今なんて言った?』
ぐちつぼがこの場を静まらせたのに異様に静かなことに違和感を感じて少し焦ったように言った。
「い、いまうるさいって、、、」
『え、そんなこと思ってない!ご、ごめ、、、痛っ!』
ぐちつぼは話している途中にいきなりうずくまる。
「ぐちつぼ!?どうした?」
呆然としていたメンバーたちもぐちつぼの違和感に気づいて慌て始める。
『い、いたい、は、はらがいたくてっ』
「大丈夫。大丈夫。落ち着いて」
俺はぐちつぼの背中を優しく撫でる。
「体温計持ってくる。」
「じゃあ、俺痛み止め探してくるわ。」
「俺ぺいんとさんに電話します」
緊急事態となれば動きは早い。
それぞれがさっきまでとは打って変わってテキパキと動き始めた。
俺とだるまは傍でぐちつぼのことを見守る。なるべく冷静でいようとするが余程痛いのかぐちつぼがえぐえぐと泣き始めて嫌でも冷静ではいられない。
『いたい、ッいたい、、、ぅう〜ッ、、、』
「大丈夫。落ち着いて。落ち着いて」
もはやぐちつぼに言っているのか自分に言っているのか分からない。はやく。はやくぺいんと来てくれ!
俺は願うようにぐちつぼの手を握る。こんなに苦しそうなぐちつぼ見たくない、、、
「うーん、ただの風邪だね。腹痛は風邪の症状の1つ。」
ぺいんとが直ぐにアジトに来て診断をしてくれた。ぺいんとにはいつも助けられている。
「、、、え?でもめっちゃ痛そうだったよ?」
「あー、そっかぐちーつ割と健康だからなあ。仲間になってまだ風邪とか引いたこと無かった?」
「うん。めっちゃ健康。」
「ぐちーつねぇ、犯罪とかで負う怪我は平気なんだけど腹痛とか頭痛とかの痛みに弱いんだよね。」
「、、、え?でも弱いとかじゃ、、、」
「www大袈裟っしょ。俺も初めてぐちーつの体調不良に居合わせた時ビックリしたわ!w可哀想だけどちょっと可愛いよね。」
「えええ〜、、、まあただの風邪ならいいんだけどさ、そんなに痛いなら可哀想だな、、、。」
そう言いながら疲れて眠っているぐちつぼの頭を撫でる。
緊張した面持ちで診断結果を待っていたメンバーたちは安心していいのか分からず微妙な顔をしている。
ちょっとした風邪の痛みで泣いちゃうぐちつぼは確かに可哀想で可愛い。
でも本人は苦しんでるんだからそんなこと思っちゃ行けないよな、、、。全員がそんなことを考えている。
「痛み止めと風邪薬出しておくから。2日もぐっすり寝れば治ると思うけど、ちゃんと看病してあげてね。」
ぺいんとはそういうとそそくさとアジトを後にした。本当に大した病気ではないみたいだ。
「1人2時間ずつ。2時間経ったら次の人に交代順番は俺、まるん、ローレン、なるせ、バニラ。なんかあったらすぐ言うこと!」
「はい!」
ただの風邪の看病にしてはあまりにも過保護すぎる計画がボスから共有された。ていうか俺が一生看てあげるのに。
「じゃあ俺は早速ぐちつぼのもとに行く!」
だるまはそう言い残してそそくさとぐちつぼの部屋へと向かった。
だるまに看病なんで出来そうにないけど大丈夫なのか?まあただ見てるだけで良さそうではあるけど。
急に暇になった俺含む4人はぐちつぼの為のアクエリやらゼリーやら欲しそうな物を買ってくるとこにした。
俺たちは律儀に2時間ずつ交代をしながらぐちつぼの看病をしている。
ただ今のところ2時間ぐちつぼの寝顔を見ているだけで大したことはしていない。
全く起きないからご飯あげるとかも無いし、、、。
さっきぐちつぼの汗を拭いてあげていたらローレンが入ってきて
「ずるい。俺もやる。」
と言って2人で汗を拭いた。
風邪を引いていなかったらそのまま手を出すところだったがさすがにそこまで常識がない訳では無い。
俺とローレンは歯を食いしばりながらもくもくと汗を拭いた。今思えばシュールな映像だ。
そんなことを考えていたらいつの間にか2時間経っていたらしくバニラが入ってきた。
俺は最後にぐちつぼの頭を撫でてから部屋を後にした。
バニラ視点
1度うっすら起きて薬を飲んでから死んだように眠っている。
最初こそちょっとうなされていたけど今はうんともすんとも言わない。薬が効いてるならいいんだけど。
俺はのんびりとぐちさんの寝顔を見つめる。
やっぱ可愛い顔してるなあ。今ならキスできるなあ。、、、しちゃおうかな。
長い看病でついに魔が差した。俺はひっそりぐちさんの顔に近づく。
ギシッ
ぐちさんの顔の横に手を付く。押し倒してる見たいで興奮するな。
そのままキスをしようと顔を近づけようとしたところでぐちさんがもぞもぞと動いた。
『、、、ん、、、、ニラさん?』
「おはよう。ぐちさん。」
明らか変な体制だったけど風邪のせいでぽやぽやのぐちさんにバレていなさそうだ。
「体調良くなった?」
『んー、ちょっとダルいけど、、、良くなったかも』
「良かった。」
かなり寝ていたから良くなったんだろう。さっきキスのことは忘れよう。あ、そうだ。水あげなきゃ。俺は水を取ってこよう席を立った。
『ニラさん?どこ行くの、、、』
「え?」
いつもと違う甘えた声に衝撃が走る。かわいい。
『そばにいて、、、』
かわいい。かわいい。かわいい。こんなに甘々な声で甘々なこと言うぐちさん初めてだ。風邪最高。
「大丈夫。ずっと傍にいるよ。」
そう言ってぐちさんの手を握る。とろんとした目でこっちを見つめるぐちさんが可愛すぎる。他の奴に当たらなくて良かった。
『ニラさん、、、すき、、、』
「、、、はっ?」
え、ええ?これは本音ですか?それともぐちさんも魔が差してるだけですか?本音であれ。頼む。急な告白に困惑する。この子は急に何を言い出すんだ。
「ぐ、ぐちさん。ごはんたべる?」
流石にこれ以上この空間が続いたら俺が爆発しそうだ。
ぐちさんもお腹空いてるだろうしそろそろみんなにぐちさんが起きたこと伝えなきゃ。
『たべる、、、』
「おっけ歩ける?」
『、、、ん』
ぐちさんはこちらに向かって両手を広げる。、、、なんだすしざんまいか?
現状を理解出来ないで意味わからないことを考えている。
もしかして俺は今抱っこを迫られているのか?ぐちさんはいつまでも固まっている俺を見て不審な顔をしている。あなたが俺を固まらせてんだよ。
『ん。』
ぐちさんは急かすように更に腕を伸ばす。
これは抱っこを迫られている。確信を得た俺は緊張しながらぐちさんをお姫様抱っこする。
ぐちさんは俺の首に腕を巻き付け首筋に頭を埋める。
はあ。可愛すぎる。やばい本当に爆発しそうだ。ぐちさんの息が首にかかるたび胸がうるさくなる。
俺は急いでみんながいるリビングに向かった。
なるせ視点
リビングでは4人がそれぞれしたいことをしながら過ごしていた。
していことと言っても半分は寝て半分はスマホを見ているだけだが。
ぐちつぼが起きてこないと暇だ。犯罪に行く訳にも行かないし。俺はさっき看病を終えてしまったから尚更暇だ。そろそろ交代するであろうだるまが羨ましい。
と、そこにカツカツと足音が聞こえた。音のするほうを見るとぐちつぼを抱えたバニラが階段を降りて来ていた。
「ぐちつぼ!」
「え、なに?ぐちつぼ?」
寝ていたメンバーも飛び起きてバニラの方を見る。
一旦バニラがぐちつぼをお姫様抱っこをしている事は見なかったことにしてやっと起きてきたぐちつぼに歓喜する。
「ぐっちー!やっと起きた!」
「ファイナルー!」
『ん〜?おはよ』
ぐちつぼはみんなに向かってへらっと笑う。
その瞬間全員の心が撃ち抜かれた。
普段の元気な感じももちろん可愛いけど弱そうなぐちつぼも最高に可愛い。
幸せな気持ちが広がると同時に少しの間この可愛さを独占していたバニラに怒りが湧く。
「お腹すいたんだって」
バニラはそういうとぐちつぼをゆっくりソファにおろす。その瞬間ぐちつぼの隣は俺とローレンによって瞬時に取られた。
ぐちつぼは朝のように俺の肩にこてんっと頭を乗せる。
『んへ〜みんなだいすき』
「グッ」
全員がダメージを負う。急になんてこと言うんだ。
「ど、どうしたの?」
優しく声をかけるが元気になり始めてるぐちつぼは既に俺たちに興味は無くなったのかご飯を美味しそうに食べている。
まったく罪なヤツだ。
自分がどれだけ愛されているのかまだ分かっていないぐちつぼに呆れるがとりあえず今はこの幸せを噛み締めようと思った。
急に始まり急に終わりますね、、、。
いつかぐちつぼが可哀想な話も書きたいんですが、あまりに文才がないので書けずにいます。ので今回も愛されです。いつか書きたいです。
コメント
1件
めっちゃよかったです! 他のも楽しみにしてます!