・irisのnmmn作品です
・水黒
・学パロ
・魔法使い設定
・恋愛要素極微小
・兄弟恋愛(っぽい)
水→黒
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
水『うぇぇんっ!!あにきいっ、転んじゃった』
黒『大丈夫か?急に飛び出してどうしたんよ…』
水『僕だけほうき上手く使えなくて遅いんだもん。1位取りたいの』
黒『1位もいいけどな、それだけが正解じゃないんやで』
黒『答えなんてない、描くのほとけだけの』
水『僕だけの…』
黒『ほとけはなにがしたい?』
水『えーっと、わっーて遊んで、ぱくーって食べたららららーって歌いたい!』
黒『その心で、楽しもな』
黒『じゃあ俺ならこうする!』
―Cha-La-Cha-La-Cha-Cha!―
あにきと僕は年の離れた兄弟だ。僕たちの住む世界は魔法界!みんな魔法を使って生活する。学校の登校もほうきに乗ってだし、授業では忘れちゃいけないステッキもある。
あの日からあにきは昔よりもっと僕を笑顔にさせてくれた。雨が降って、僕の下手くそな操縦じゃほうきが使えなかった時。抜けるような傘をさして夏の空にしてくれた。寒くて家まで凍えながら帰ってきた日のデザートはりんごタルト。夕焼けを頬張った色みたいな気持ちになって笑うの。
白「いむくんいむくん、さっきのテストどうやった?」
水「なんで僕に聞くのさ…ダメだった、呪文暗記苦手なの」
桃「いむってさ苦手な教科多くない?その代わりに飛び抜けてるやつもあるけど」
水「好きなことだけやってきたからかなぁ」
あにきもあんまり強要しなかったから、苦手なものはとことん苦手。
水「そういえば次の地なんだっけ」
青「グループでのほうき乗りテスト」
水「えっ…筆記だと思ってた」
赤「ほうきに筆記なんかないよ。体育の実技科目」
グループはこの5人だからまだ安心だけど確か他のグループと競うやつだったよね。
桃「俺が先頭で行くからついてきてね!発車よーし!!」
白「発車よーし!」
桃「ヨーソロー!」
青「よーそろー」
桃「さぁ、行こうか」
水「まっ、待ってよ〜!」
みんなは進んでいるのにな。
水「ただいま…」
僕が帰ってきたのは随分遅い時間だった。お母さんがなにやってたのと目で語りかけてくる。
水「あにきぃぃ、話聞いて」
「けど」「まだ」「どうせ」「なのに」「でも」「ただ」「もしも」「だって」
僕の話にはこの単語が連発されていた。
黒「お前なぁ、ちょっとマイナス思考過ぎ。アイスのフレーバーぐらいレパートリーあるやん」
黒「迷ったらコツは1つ。ほら思い出してみて」
水『き・ら・ぴ・ぴ?』
黒『そう!キラピピ』
キラッと光って
ピカっときちゃって
黒「ほとけ!ほら行くぞ」
水「もしかしてっ!?」
いそいそとジャージを来て外に出る。
黒「久しぶりに行くか!星空旅行」
水「やったぁ!!」
星空旅行って言うのは、あにきの出す魔法のクジラに乗って空を駆け抜けるの。キラキラな星達が沢山見れて、どんなときでも笑顔が溢れてくる!
キラピピ キラピカ
2人だけのおまじない。僕が描くんなら、
夢見たって
転んだって
泣いたって
笑ったて正解なの全部。素晴らしいじゃん!
黒「やっぱり綺麗やな〜」
そうくるっと髪を解きながら振り向いた。………もう1個付け足しね、お兄ちゃんに恋したって僕の思いなの全部おかしくないわ。
水「ほうき難しいよ〜」
黒「大丈夫!薬品調合より簡単。やってみる?」
水「ほうきも薬品調合もヤダ…」
―Cha-La-Cha-La-Cha-Cha!―
赤「最近テストテストテスト…つまんないな」
今日は僕の家で遊んでる。突然りうちゃんがそういい出した
白「分かる〜、テストばっかで自由ないもん」
自由か、自由はもっと欲しいけど敷かれたレールの上を走りたくない。
青「平凡なまま大人になってもなぁ。はぁ、大人ってつまんないな」
それが将来に対してなのか世の中の大人に対してなのか……どっちとも言えちゃうね。
黒「そうかー、やっぱり大人ってつまらんように見えるか」
桃「わっ、あにき!お邪魔してまーす」
昔からあにきと交流があるみんなは、まるで本物の兄弟みたいに仲がいい。
赤「だって行き先の決まった列車に乗ってるもんじゃん。降りようとしたら止められるし」
黒「……俺の思う大人はな?遊び方を忘れた人だと思うんよ」
他「遊び方?」
黒「お前ら最近思いっきり体動かしてないやろ?発想が大事」
黒「ほら、掴まって!」
桃「ちょっ、ちょっ、ちょぉぉ!?なんで俺ら全速力で走ってんの?」
青「しかも空中の上!?」
黒「走っていれば」
水「止まってないし」
黒「飛んでる間は」
水「落ちてないでしょ」
赤「独特の教訓ッ…!!」
この考え方が僕は好きだ。だって何処までも進んでいける気がするから。めいいっぱい体を動かしたあと、あにきは僕達の話を聞いてくれた。
「未来」「不安」「心にもない」「不器用」「嘘」「ジレンマ」「痛み」
黒「化粧道具ぐらいのバリエーション…」
黒「ほとけ、ほらあいつらに教えてやれよ」
黒「迷ったら?」
えっ〜と、……そう!
水「キ・ラ・ピ・ピ!」
他「キラピピ?」
心も全部キラッと光って、ピピっと来ちゃって。好きなことやって嫌なことから逃げて。そんなときが少しくらいあったていいじゃん。この世の全てを笑顔で奏でよう!
水「キラピピ、キラピカ」
水「これが僕のおまじないなの」
僕たち二人のおまじない。
水「晴の日も、雨の日も、曇の日も、全部笑いたいから」
白「そっか、ええなぁそれ」
白「………ねぇ、いむくんちょっと言いたいことがあってさ」
急に静かになったみんなを前にすると緊張する。
白「昔から僕たち5人がやってたショーあるやん」
初兎ちゃん達は街のとある劇団に所属している。なんで僕は所属していないのかって言うと、演技が苦手で台本覚えるのも無理だから。初兎ちゃんたちのショーは凄く楽しくてキラキラしてる。
白「大きな都会の劇団からスカウトされてな、そこで寮に入りながら稽古することになって」
都会、スカウト、寮、稽古
どれも僕とかけ離れたものばかり。
水「そう、なんだ」
水「どのくらい行くの?」
白「わかんない」
―Cha-La-Cha-La-Cha-Cha! Yeah!―
水「ばいばーい!」
桃「またね〜」
赤「また明日〜」
青「またな」
白「おやすみ」
みんなが見えなくなるまで、手を振り続けた。
水「みんな、居なくなっちゃうんだね」
黒「そうやな」
黒「じゃあほとけも新しいこと始めたら?」
水「新しいこと?」
黒「ほとけの好きなこと、あるやろ」
僕の好きなこと。食べることと、誰かと話すこと、ゲーム……
水「歌うこと!」
キラッと光って、ピピっと来た。
黒「いつも俺各地を巡って歌ったりしとるやん。1人やと寂しいからほとけもこない?」
水「行く行く!僕も歌う!」
決まったら急には止まらない。なんで忘れてたんだろう。僕には歌があることに。
水「でも、僕の物語はここでおしまい。みんなが居なくなるからね」
水「……今から次の物語が始まるから!」
変わらんな、とあにきは笑ってくれた。みんなと次会える日までに凄くなってみせる。
あにきと一緒に色々なところを旅するのは楽しかった。1秒ごとにプレゼントをあけているようなワクワク。そんな僕でも流石に……
水「こんな大きいステージ無理だよ…」
こればかりはワクワクより緊張が走る。キラピピ、キラピカ。胸に閉じ込めたおまじない。
水「でも届けるから!」
心から描くから
恋したって
夢見たって
転んだって
笑ったって
サボったって
本気だって
勇気出して
希望塗った
僕の大事な答えなの、いつか分かるよ。その日までこうやって、
水「1曲目はキラピピ★キラピカです!」
さぁ描きましょう
大天才P【キラピピ★キラピカ】
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水黒要素皆無でしたね……
コメント
7件
魔法とキラピピ★キラピカはめっちゃあってるなぁ、、、 私この歌好きやねん!すぐ分かったw 私も暗記系苦手() 黒くんはお助け係的な感じがした!水くんには欠かせない存在やねぇ、、
魔法使いてぇ......
クジラに乗って星空見るとか素敵すぎやろぉ!!、そのクジラになりたい... キラピピ、キラピカっていいね...、めそめそ素敵 出来なくても好きなことして生きて行ったらいいよねッ、どんなに否定されても貫くのいいよなぁ... ホウキに筆記は無いと思います、オバカチンな私でもわかるので水より私のが頭良いッ(?) 劇団ってすご、私も台本覚えれる気がしないわ、本番中にど忘れしそう 曲のセンス良きッ!