・irisのnmmn作品です
・白黒
・暗所恐怖症を扱った作品となります。ですが主は暗所恐怖症では無く、この小説のためにネットの情報をもとに書いてます。
・なので解像度がすごく低いし、なんなら暗所恐怖症ですらないかもです
↑上のような表現が苦手な方は🔙
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
『ははっwずっとそこに居ろよ〜』
『だっ、出せよ!!』
『(暗い……なんも、見えん)』
『(俺…出れるん?この先もし闇に飲み込まれたら…)』
『(ずっと、ずっといつの間にか…あいつらが居なくなっても、俺は…ここに…)』
『…出…して』
黒「ッ!」ハッ
夢…か。俺を照らす、朝日に馴染んだ豆電球。ずっとこびりつくトラウマ。俺は暗所、暗いところが苦手だ。苦手を越して酷い恐怖を感じる。家だって、外出するときでも電気をつけっぱなしにしないと家に入れない。入ったとしても動悸が止まらなくて、パニックになってしまう。
黒「今日旅行なのに変な夢みた…」
メンバーとプライベートで旅行って無いよねっていうないこの何気ない一言から始まった、今日の旅行計画。だから早めに寝たのに寝起きは最悪だ。朝食も揃って食べるから、着替えて最後の荷物点検をして、連絡入れて。
寝室の電気を消して、家を出た。玄関の電気はつけたまま。
1日は凄く楽しかった。やっぱりみんなと居るのは楽しいし、なにより四六時中恋人である初兎と居れるから。でもそんな初兎にも暗所恐怖症なことは言ってない。言い出すタイミングがなかったり、年下の初兎に弱いとこを見せるのが嫌だっていうプライドだったり。いつか言わないといけないのはわかってる。そのせいで、泊まりに行ったことも泊まりに来てもらったこともない。なにかの拍子にバレたら困るから。
そして1日の最後ホテルに着いた。
桃「いつも通り全員で同じ部屋のつもりだったけど」
桃「初兎ちゃんとあにき同じねー!」
にやにやしながら鍵を渡してくるないこ。
桃「付き合ってるんだもんね、早く言ってくれたら前のライブのときも一緒にしたのに」
白「あんまからかわんといて!もう」
初兎と同じ部屋なのは嬉しい。でもこれはまずい。いつも全員部屋のときは、ほとけがみんなの顔が見たいから豆電球がいいって言っていたお陰で、真っ暗になることはなかった。その時
「豆電?僕寝れるかなー」と不満気味だったのが
白「悠くんと初めての2人きりお泊り〜!!」
黒「そ、そやな」
初兎だった。初兎は遅くまで寝れてないみたいだし、いつも真っ暗にしてる人からしたら豆電球こそ寝にくい。俺の都合で振り回すなんて…と考えてるうちに、初兎はキラキラした目でトランプしようと言ってきた。
白「ッ…ジョ、ジョーカー…」
黒「どんま〜い」
ジョーカー、道化師、道化……騙してるのは俺。言い出せないのも俺。このまま朝を迎えないかな、外の闇が終わってしまえと願う。
白「はぁ〜、やったやった。楽しかった〜」
白「寝よっか」
喉も突っかかってる言葉。それを言えずにまた飲み込んで
白「ふふ、ダブルベット」
白「電気消すでー」
黒「おー」
明るかった部屋は急に暗転した。不幸に不幸は重なって、今日は月明かりが入ってこない位置にあった。
白「…でな、それで」
黒「おぉ、」
もしかしたら大丈夫ことかと思ったけど、やっぱり汗が滲んできた。初兎は楽しそうに話してる。曖昧な相槌しか打てなくて、初兎も退屈してるだろうな。
『ずっと”そこに”』
呼吸が荒くなってきた。闇に飲まれて、もしかしたら次に明かりが灯ったときには初兎は…?
黒「ッ、かはっ…」
居ないかもしれない。俺の敵になってるかもしれない。見えない、見えない…!初兎の顔が、声も聞こえない。
白「…悠くん?」
黒「……やだッ…」
白「悠くん!?」
白「どう?ちょっと落ち着いた?」
初兎にも聞こえてしまう声を発したと同時に、部屋の電気が付いた。俺の瞳には変わらない初兎が居た。
黒「ごめん、」
白「いいの。ねぇ、僕に言える?うずくまってた理由」
言って、じゃなくて言える?って選択権をくれる初兎は優しい。もう俺は姿を消されるのが、怖い
黒「言う、言える」
呼吸を落ち着かせて、初兎の瞳に俺が映るようにした。
黒「俺な、暗所恐怖症で暗いところ苦手で」
黒「昔のこと思い出しちゃって、暗くなるとそれに飲み込まれちゃうんじゃ…って」
白「そっか、暗所恐怖症…」
黒「言わなくて、ごめん」
白「言えなかったんやんな、大丈夫」
全部汲み取ってくれる、ほんとは言えなかったことも。
白「ここで気づかなくてごめんとか言ったら悠くん悲しいよな」
白「言ってくれてありがとう」
初兎に感謝すべきなのは俺なのに。いつもおちゃらけてるけどこういう所はホントに彼氏らしい。
白「悠くんが暗いところが嫌なら、僕が照らし続けるよ」
顔を上げたら、照明の逆光も相まって煌々と輝く初兎が居た。
黒「初兎は充分俺の…」
白「もっと、もっともっと照らし続ける。明るくて安心できるようなやつになる。まばゆいくらいに」
白「悠くんをもっと照らせる人は他にも居ると思う。でも僕は誰よりも温かい光で照らすから」
黒「初兎が照らしてくれるんなら、眩しいくらいやな」
もう既にその姿は眩しくて、直視するのが難しい。
落ち着いた後、ポチッと初兎は豆電球のボタンを押した。
黒「初兎豆電球ええの?」
白「もう慣れたし、それにね」
さっき暗転したのとは違う、サラサラとした髪が視界を埋め尽くした。
白「こうやって顔が見えるのも、ええなって」
白「いつでもキスできるから」
白「ちょっw悠くんあっち向かんといて!顔見れへんw!」
黒「恥ずいから無理っ!」
俺の闇に飲まれた心には白い光が灯された
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最近ねばえんにハマりました。最近の曲あんまり聞いて無くてハマるもの少なかったから、色々聞き始めて、ねばえんの沼にどぼん。ねばえんいいな……サビが特に好き。駆け上がっていく感じが特に
コメント
5件
黒くんいじめてたヤツ許さん(((成敗したる!!((( 白くんめっちゃイケメンや、、、実際にこんな人おったら惚れるどころじゃないわ() 桃さんはわかっとりますなぁ〜( ≖ᴗ≖)ニヤッ 白黒はやっぱり謎の安心感がある()
急に暗いところに入れられたら暗所恐怖症になるわな... 悪夢見た日ってやる気出ないし気分ずっと落ち込むよなぁ... 一緒にいられて嬉しそうな黒ええね...、想像したらニコニコしちゃうッ 水は確かに豆電にしてそうw、他のメンが電気消したら「キャー!くらーい!」みたいなネタ言ってそう 大人数の部屋もいいけど、2人部屋もいいよな 安心させてくれる白かっこよ、キsできるからって...かっこよすぎやろッ!!