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死んだ私の想いを君へ
「ねぇ…今日何かあったの…?」
「元気無いじゃん、」
「あったよ、」
『 えとさんが死んだ 』
「そっか、」
あー全部思い出した。私、交通事故に遭って死んじゃったんだ。
じゃあ、此処に居たらだめじゃん、ほんと何してんだろ
しかし、私が死んだなら、さっきの声はゆあんくんには届かなかったはず。どうして返事をしてくれたんだろうか。
もう少し話しかけてみることに。
「ねぇ、ゆあんくん」
「なに、?」
思い切って聞いてみよう、ずっと気になっていたことを。
「私のこと、好き?」
「っ!」
驚いたように私の方を見てきたが、その後キョロキョロしていたので、私の姿は見えないみたい。
「ふふっ、やっぱり嫌いだった?」
「なんか、私の事避けてたもんね」
自分から言ってるくせに、やっぱり辛くなる。
ゆあんくんは、大切なメンバーで
大切な想い人だったから。
「ちが … ッ、!」
「じゃ、なんで … ?」
「… その、」
違うって言ってくれたけど、理由は言ってくれないっぽい。
「何?私、教えてくれないと分かんないよ、」
『 えとさんのことが好きだったんだよ! 』
「は … 」
え、待って何それ聞いてないって。
ゆあんくんは私のことが好きだったの?
「だからっ ……. だからえとさんが死んだ時」
「俺も死のうか迷ったんだよ、?」
「っ、」
「ゆあんくんは、絶対に死んじゃだめだよ」
「貴方は … 生きるべき人間だよ」
「それなら、えとさんだってそうだよ、!」
「どうしてえとさんは死んじゃったの、?えとさんは悪いことなんて何もしてないよ … 」
「私は交通事故で死んじゃったから ……. 運、かな?笑」
「何それ、」
ぽつりとゆあんくんが呟く。
そう、私はただ運がなかっただけだから。
だから、ゆあんくんは自分から死のうなんてしないでよ。
けど、それよりも聞きたいことがある。
「ね、私のこと好きだったの?」
「…..っうん、」
真っ赤に染まる頬が可愛らしい。
ここで私の想いも打ち明けようか。
しかし、私はもう既に死んでいる。
想いを伝えても、この先ゆあんくんに悲しい思いをさせるだけなのかもしれない。
いや、それでもいい。ずっと募らせてきた想いを貴方に伝えたい。
ゆあんくん、自分勝手だけど許してね。
「私も、」
『 私もゆあんくんのことずっと大好きだったよ 』
そう言った瞬間、私の体パラパラと崩れていく。
「は、なに … これ、」
「何?!どしたの、?」
「体が崩れてく … っ!!」
「ぇ?!待って、やだッ行かないでよ … !!」
泣きながら必死に私の姿を探している。
私はもう逝ってしまうんだと、確信した。
最後に、大好きな君へ
「ゆあんくん、さよなら」
『 幸せになってね 』
ああ、もっと生きて君を愛してみたかったなぁ。
ばいばい~