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8月8日 午前11時
ギャァァ!
来るな来るな来るなぁァァ!
なんでおもちゃたちが牢の外にッッッ!
なんでこんなことに…
咄嗟に物陰に隠れたからなのか、それとも同類と見なされたのか、私はただ、従業員達が生まれているのを見ていた
カトレア『なんなの…あれ……』
かつての私と同じだった子達が、獣のように、狂ったように従業員だった肉の塊を貪っていた、骨の砕ける音、肉の裂ける音、それを食べる音、ずっと頭の中に残っている
カトレア『……逃げなきゃ…でも、どこに逃げれば…』
そういえばここにはどうやってきたのだろうか、どうやって逃げよう
カトレア『ダクトがあれば…どこかには通じてるはず…』
やる価値はあるがまずはダクトを見つけないと始まらない、奴らの視界を掻い潜りながら慎重に進まないと
カトレア(そういえば…私もう15歳なのか…この地獄に来てからもう4年も経ってるんだ…)
とても長い4年だった、なんとしてでもここから出ないと
カトレア『…ッッ』
前から来た影を見て心臓が一段と大きく鳴った、急いで近くの部屋に入る、それはヤーナビーだった、私と同等か、それ以上の俊敏性を持っているため厄介だ
鼻息が聞こえる、獲物を探しているのか、それとも腹が減っているのか、どちらにしよ隠れるに越したことはない
カトレア(お願いだから通り過ぎて…あ)
運がいいのか悪いのか、その部屋にはダクトがあった、今の私の身長でも入れる高さだ。ただきっと大きな音がなるだろう、そしたらヤーナビーが聞き付けてくる
カトレア『一か八か…賭けるしかない』
少しでも時間稼ぎをするためにドアに鍵とつっかえをかけた、ほんの少しでも多少は時間を稼げるだろう
カトレア『…ぐッかッッたいなぁ!』
ダクトを塞いでいる網を取るために力む、勢いをつけて外れたからかとても大きい音を立てて外れた。
その時遠くから大きい足音が聞こえた、確実にこっちに走ってきている。
カトレア『来てる来てる来てる!!!!!!!』
急いでダクトの中に自身の身を入れる、入った瞬間にまるで私が念の為にとかけた鍵とつっかえがいとも簡単に壊されてしまった、あの可愛らしいマスコットの顔が縦に開き本当の口が露わになっていた。その歯は赤く染まっておりもう何人もの従業員を食ったのだと分かる
ヤーナビー『ギギャァァァァァ!!!!!!!』
だがヤーナビーはとても大きくダクトの奥に逃げ込んでしまえばこっちのものだ
カトレア『ここまで来ればこっちのものよ、多分あの大きい昇降機を使えば上に行けるはず…まずはそこまで行かないと』
ダクトを進んでいくと見覚えのある場所が見えた、私がここに来た当初、眠らされた場所だ、今や従業員の死体と生きている従業員を食ったり殺したりするマスコット達がおり本物の地獄絵図と化していた
カトレア『…思いっきり走るしかない…か』
ダクトの中から勢いをつけて出て走り出す、いくつかのマスコットが追いかけてきたが知能が下がっている個体だからなのかそこまで早くなかった、そのまま朧気になった記憶を頼りに走る、その時あるマスコットに目が止まったほかのマスコットと同じように従業員を殺していた、ただ叫んでいた、言葉を発していた…
その口調はどこか、ケビンに似ている気がしたそこからどうやって昇降機まで行ったのか、覚えてない、ただ昇降機で上がった時、煙を吸って気を失った、気が付いたら宝箱を持って本物の空の下に立っていた
意識が薄れて、目を開けたら私が借りているアパートの自室の天井だった