テラーノベル
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「グアアアアア!」
苅田由良「遅いんだよね。其の八、神の火。」
「す、すごい、一瞬でボスを倒した。」
凄まじい火力でダークマターを飲み込み魔物ごと焼き尽くす苅田由良。
苅田由良「よし!行こうか!ドヤァ」
「(すっげえドヤ顔。可愛い!)行きましょう!」
惚れてしまった優真。これからあんなことがあるとも知らずに…
苅田由良「お兄ちゃん!倒してきたよ!」
苅田亮「げ」
苅田由良「なでなで…するよねお兄ちゃん?」
苅田亮「は、はい!」
手から青い火を出して脅す由良。これが日常だ。
苅田由良「えへへ〜」
なでなでしてもらい嬉しそうな由良。真逆で辛そうな亮。
苅田亮「お前暑いんだよ!」
苅田由良「だって炎系統だもーん!」
苅田由良「明日の祭りも絶対行こうね!」
翌日
苅田由良「今日もゲート!って、こいつ。お兄ちゃんの言ってたカキュメン!
」
カキュメン「あ?なんだこいつ?死ね!光線脚!」カキュメンは一瞬にして由良の目の前に現れた。
苅田由良「早っ…ゴハッ!」
蹴りが腹に入った由良だが、すんでのところで其の三、黒炎壁で身を守っていたため、威力は半減した。
カキュメン「あ?お前黒帯じゃないな?俺は強いやつしか興味は無いんだ。死ね!」
苅田由良「うぅ!神の火!」
カキュメン「乱打!」
苅田由良「グハッ!ダメだ…逃げ…お兄ちゃん…助け…」
ある日…
「え?お兄ちゃんこれなに?」
苅田亮「靴下だよ。黒のニーハイ。やる」
「もしかして…きめちゅうの刃に影響された?WWW」
苅田亮「うるせぇよ!」
苅田由良「あーあ、今日のお祭り、行きたかったな…お兄ちゃんに貰った靴下も…破れちゃった。お兄ちゃん…大好き…」
至る所の骨が折れている苅田由良の最期の言葉は、それだった。
苅田由良…死亡
伝達兵「討伐隊、神奈川支部1段。苅田由良様、死亡しました。」
そう討伐隊に報告する伝達兵。そしてそれはもちろん、肉親の亮にも伝えられる。
豆知識
伝達兵の能力は、個人の生死を確認できる能力です。それが各都道府県に二人づついます。
苅田亮「は?今なんて…?」
「どうかしたんですか?」
遠くから出店で色々買って走ってきた優真。
「由良さん今はゲートですけど、由良さんの分も買って来まし たよ!もちろん溶けないものを!」
苅田亮「………………」
「もしかして…亡くなられたんですか?」
苅田亮「そう だ…」
「え?」
そこからは泣いた。ひたすら泣いた。
思えばこれが、世界滅亡、ラグナロクの始まりだったんだ。
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最新話公開、12の話 始まりの終わり