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全ての終わり。ラグナロク

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全ての終わり。ラグナロク

7 - あーあ、今日のお祭り、行きたかったな。

♥

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2025年08月21日

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「グアアアアア!」

苅田由良「遅いんだよね。其の八、神の火。」

「す、すごい、一瞬でボスを倒した。」

凄まじい火力でダークマターを飲み込み魔物ごと焼き尽くす苅田由良。

苅田由良「よし!行こうか!ドヤァ」

「(すっげえドヤ顔。可愛い!)行きましょう!」

惚れてしまった優真。これからあんなことがあるとも知らずに…

苅田由良「お兄ちゃん!倒してきたよ!」

苅田亮「げ」

苅田由良「なでなで…するよねお兄ちゃん?」

苅田亮「は、はい!」

手から青い火を出して脅す由良。これが日常だ。

苅田由良「えへへ〜」

なでなでしてもらい嬉しそうな由良。真逆で辛そうな亮。

苅田亮「お前暑いんだよ!」

苅田由良「だって炎系統だもーん!」

苅田由良「明日の祭りも絶対行こうね!」



翌日

苅田由良「今日もゲート!って、こいつ。お兄ちゃんの言ってたカキュメン!

カキュメン「あ?なんだこいつ?死ね!光線脚!」カキュメンは一瞬にして由良の目の前に現れた。

苅田由良「早っ…ゴハッ!」

蹴りが腹に入った由良だが、すんでのところで其の三、黒炎壁で身を守っていたため、威力は半減した。

カキュメン「あ?お前黒帯じゃないな?俺は強いやつしか興味は無いんだ。死ね!」

苅田由良「うぅ!神の火!」

カキュメン「乱打!」

苅田由良「グハッ!ダメだ…逃げ…お兄ちゃん…助け…」


ある日…

「え?お兄ちゃんこれなに?」

苅田亮「靴下だよ。黒のニーハイ。やる」

「もしかして…きめちゅうの刃に影響された?WWW」

苅田亮「うるせぇよ!」




苅田由良「あーあ、今日のお祭り、行きたかったな…お兄ちゃんに貰った靴下も…破れちゃった。お兄ちゃん…大好き…」

至る所の骨が折れている苅田由良の最期の言葉は、それだった。


苅田由良…死亡




伝達兵「討伐隊、神奈川支部1段。苅田由良様、死亡しました。」

そう討伐隊に報告する伝達兵。そしてそれはもちろん、肉親の亮にも伝えられる。


豆知識

伝達兵の能力は、個人の生死を確認できる能力です。それが各都道府県に二人づついます。



苅田亮「は?今なんて…?」

「どうかしたんですか?」

遠くから出店で色々買って走ってきた優真。

「由良さん今はゲートですけど、由良さんの分も買って来まし たよ!もちろん溶けないものを!」

苅田亮「………………」

「もしかして…亡くなられたんですか?」

苅田亮「そう だ…」

「え?」


そこからは泣いた。ひたすら泣いた。

思えばこれが、世界滅亡、ラグナロクの始まりだったんだ。




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