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空を見渡すと、水色の空に白い雲が流れていて旅行にはうってつけの気温と天気だ。ここ数週間は晴れの日が続いている。

男は茶色く傷んでいる草木を踏みしめながら、鼻を動かす。腐っているカビ臭いにおいが鼻につく。鼻を押さえたくなるほどだったが、慣れて仕舞えばどうということはない。

木々は朽ち果て、そして村だった家は柱や屋根はシロアリに食われてボロボロに朽ち果てていた。見るからに悍ましく、今にも崩れてしまいそうだ。こんな場所に住むのはやめておきたいが、家は雨を凌ぐのにはちょうどいいので壊さないでおく。


ここから人々がいなくなったのは、今から10年前。その日は悪夢の一日と言うべきだろう。

たくさんの殺し合い、そして寄生虫に食われる人間たち。まさに地獄絵図が広がっていた。こうなったのも寄生虫を研究するマッドサイエンティスト芥博士のせいである。

彼はこの島をたまたま見つけて、その島の住民が便秘気味で困っていることを知った。そして腹痛と便秘を改善するために、寄生虫を投与した。するとみるみる内に便秘は解消され、寄生虫に依存してしまった可哀想な村人たちは法律に「寄生虫を一つ投与しなければいけない」というものを加えた。

だが、芥博士がいなくなってから一ヶ月が経過。彼らは寄生虫に洗脳され始めた。たくさん寄生虫を生まされ、体の全てを汚染されてしまう。

そして殺人鬼になってしまう人がいる。

「ここが沼か」

自分にだけ聞こえる声で呟く。

男がたどり着いたのは、大きくて汚いドブネズミ色をした沼だった。苔がたくさん浮いていて、寄生虫の抜け殻や鳥の死骸が落ちている。綺麗とはいえない場所だ。

彼はその沼を覗いても底は見えず、濁っていてよくわからない。そのまま帰ろうとしたら、ニョロニョロした物体が両方の足を掴んでいた。沼の中に引き摺り込まれてしまう。

「助け……」

助けを呼ぼうとしたが、この島は無人島。誰もいない。そのため助けを呼んでも無駄だ。男はたくさんの太くてでかいニョロニョロした生き物に捕まり、そして沼の底まで引き摺り込まれてしまう。

男はニョロニョロに取りつかれてしまい、沼から這い戻ってくることはなかった。

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