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海溝のその先へ

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海溝のその先へ

4 - 友情の初まりは偽

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2024年03月22日

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D組が始まった

新入生も入ってきて部活動勧誘に力を入れる時期となりました

1年生の教室の前で待機して拉致していく恒例事件である

まあ、私は部活動に所属していないので関係ないのですが、

D組は部活動の参加率が高く部活動に属していないのがなんと私とみおなちゃんだけだった

教室には私たち二人だけ                            せっかく2人きりになったので話しかけてみることにした

「みおなちゃんは部活入らなかったの?」

今の時代に合わない問いをしてしまった

「私あまり人と関わるのが得意じゃなくて」

「そうなんだ。」

会話が止まった。思った以上に性格は陰で少し話しづらい。その後もさわの話やどこ小学校出身なのか、習い事とか色々聞いてみた

しかし、この子あまりの緊張に全然話が弾まなかった

わかったのはここからは少し離れた北小学校出身で習い事は何もしていなくてさわとは親同士が仲良いとこの間聞いたことをそのまま再び教えてくれた

相当会話が下手だということもわかった

もう仲良くなるのは無理だと思いさすがに嫌になってきてスマホを取り出したらみおなちゃんの目が大きく開いた

「どうかしたの?」

「そのスマホに挟んでるチェキって、、」

「これは…えーと。」

「ゆきかわちゃんだよね!!」

「あ、そうなの。この間のバレンタインチェキ」

「みわちゃんが持ってるそのリップこの間のストーリーで紹介されてたよね!!」

まさかのここで趣味が合うとは。少し複雑だが話が弾んで嬉しい気持ちが強かった

この後みおなちゃんと2人で一緒に帰った

その後もさわとみおなちゃんと3人で一緒に居ることが多くなった

さわは部活があるためみおなちゃんと放課後よく遊びに行ったりした

プリクラを撮ったりカラオケに行ったり楽しい日々を過ごした

みおなちゃんと一緒にいる時”ゆきかわ”の話もよくする。私ももちろんゆきかわのことは好きだった

透き通るような白い肌

光を失った瞳

指の隙間を抜けてゆく髪の毛

その姿は私の目に焼き付いて離れない

ネットはいくらでも繕える。純粋無垢なみおなちゃんはそんなことすら知らない

だから、伝えないといけない

みおなちゃんに向けて開いた口からは今まで抱えていた罪悪感がすべて吐き出た




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