(ソ連目線)
イギリスが帰ってから数時間経った
窓から見える夕陽がなんとなく、懐かしかった
二人分のカップを眺めながら、俺はため息をついた
[彼を愛してあげてください]
[アメリカを幸せにしてもらえないでしょうか…]
俺なんかで良かったのか?
本当に
でも、もう、戻れない
大丈夫
自分を落ち着かせるようにベランダに出てタバコに火をつける
そろそろ禁煙しなくてはな…
と、ふと思う
イギリスが苦手だから
失礼がないように…
アメリカの恋人として…な、
アメリカ…
アメリカは何が好きなんだ?
どんな国が好きなんだ?
何が出来た方がいいんだ?
俺は何も知らない
アメリカのこと
こんな奴が仲介役で良かったのか?
もっと別の国の方が良かったのではないか
そう思っても遅い
俺なら出来る
きっと
そう言わないと、思わないと
俺は俺に自信を持てない
でも、仲介なんてどうしたらいいんだろうか…
そこにいるだけじゃダメだよな…
何か言わなければいけない…
、…それより
もう、会社に行けると連絡をしなければ
アメリカとのいざこざも無くなったし、正直やることがないからな…
7月までまだあるし
まずはちゃんとアメリカと向き合い、付き合わなくてはいけない
俺は出来るだろうか…
でも、
心の隅では好きだったりするのか…?
少しずつ…少しずつでいい
俺はアメリカを好きにならなくては…
笑えるよなぁ
昔はあんなに対立して、喧嘩して…
傷つけあった仲なのに
付き合うなんて
誰も予想しない、誰も予想できない
でも、そういうところが
似た者同士で…惹かれあってたんだろうな
彼は本当にスパダリという言葉があうと思う
どうして彼は俺を好きになったんだろう…
今度聞いてみるか…?
いや、なんとなくそれは恥ずかしいか…
まぁ、とりあえず、会社に電話するか
俺はタバコの火を消し、吸い殻入れに投げ入れた
スマホをポケットから取り出し、国連に明日から出勤することを伝える
湯張りのスイッチを押し、ぼーっとテレビを見つめる
夜飯を食べる気になれなくて、湯が張るまで時間を持て余した
風呂に入りながら、昨日のことを思い出すと、料理はできていた方がいいのかもしれない、と少しだけ思った
そろそろ髪の毛切りたい…
男にしては長すぎる
腰まで伸びてるしな……
でも、アメリカが、その長さの方が可愛い、て言って来たんだが…
切るなってことなのか…?
なんとなく、俺はアメリカの言葉に人生が少しずつ左右されていく気がした
風呂から出て、服を着る
アメリカが寝巻きにと、中が少しふわふわとしている服を買ってくれた
俺は食べ物をあまり食べないせいか、体温が上がらない
だから、暖かくしておいた方がいい、というアメリカの気遣いだ
彼は色々と気遣いが出来て、明るい国だと思う
(アメリカ目線)
「まぁ、今の段階は付き合いたてなんだけどね〜」
《へぇ〜…》
俺は今、日本に恋バナ…というか恋のお悩み相談をしている
「…」
《…》
《それって本当に脈あr》
「それは俺が一番思ってるよ!!
だから言わないでッッ!!」
《まぁ、でもいいんじゃないですか?
微笑んでくれるなら、まだチャンスはありますよ》
「そ、そぉだよね!!
絶対あるよね!!」
《まぁ、これって結構スタンダードですけど、好きなとこ言いあってみたらどうですか?
それでポンポン言い合えたらあると思いますよ、脈》
「えっ、JAPANベリーナイスなアイデアじゃん」
《というか、アメリカさんはソ連さんのどこが好きなんですか?
普通に気になるんですけど》
「えー…照れるぅ
知りたい?知りたいの?」
《うわー、ウザいです
言うなら言う、言わないなら言わないですよ》
「えー、やっぱり性格かな」
《へー、顔見て決めるタイプだとばっかり…》
「おい、それ失礼だぞ」
《まぁ、どういう性格が好きなんですか?》
「やっぱり、ソ連はスゲー優しいの
言葉ではキツイこと言いながらも、絶対避けたりとか遠ざけたりとかしないの
俺、大統領がヤバいやつだから結構そういうのされて来たんだけど、ソ連だけはしないんだよね」
《へー、何ですかそれ
ツンデレじゃないですか
俺、お二人のこと推しCPにしますね》
「え、CP?
まぁ、ツンデレだよな〜、ソ連は
そういうところがめちゃくちゃ可愛くてさぁ」
多分、今の顔をソ連に見られたら俺、終わるかも
「後ね、ソ連って意外と抜けてるとこあって、スマホ持ちながらスマホ探してた時あったんだよね」
《ギャップ萌え…ですか?》
「それだ
ソ連って見た目めちゃくちゃクールだけど、中身がちょー可愛いの
この前だってー…」
と、大量にソ連のことを語り尽くし、日本と別れ、俺は自分の家に向かった
「たっだいまー!
久しぶりー、俺の我が家ー!」
ドアを開け、そう大声で叫ぶ
すぐに靴を脱いで、洗面所で手を洗う
そして、ふと俺は思った
ソ連と二人で住んだらどんな感じなのだろう
と
毎日が楽しくて、毎日ソ連が出迎えてくれて…
家事全般を任せるわけにも行かないから、俺も洗濯とか掃除を手伝って、一緒に仕事に行って…
色んな妄想が進む
でも、旧国は現国の世界には来れない
それが世界の決まり
国連が決めた
ケチだなー、と思いながらもそれが通りなんだろうな
旧国がこちら側に来るということは、無い国がまた新しく出来るということで、時空がもうめちゃくちゃになる!ということ
まぁ、とりあえず、スゲー大変なの
お前ら人間だって巻き込まれるんだぞ
例えば大日本帝国がこっちに来たら、日本が大日本帝国になっちゃうって感じ
もう二度とごめんだよな…
俺、大日本帝国嫌ーい
可愛げないし、喧嘩っ早いし、ヤクザだもん
ガン飛ばしてくるし…
やっぱり、ソ連が一番かっこよくて可愛い
尊いよね、崇めよう
はー、疲れた…
今日は早くご飯食べて、お風呂入って、寝よ
つゞくんばい
コメント
1件
今回も最高な作品ありがとうございます‼️アメリカ、LINE繋ごう(( 語り合いてぇ スマホ持ちながらスマホ探すって可愛すぎるって:(´ཀ`):