テラーノベル
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そうじゃん、可畏さんいるじゃん。明治読んだよ…!あれですね。秦中先生の周りって鬼妖怪多いっすね
🧣「可畏…」
🐚「久しぶり。飯綱」
やっと見つけた。逃げるの上手なんだよな〜。見つけるまでに2週間かかっちゃった
🧣「えっと、その…」
🐚「家出は楽しかった?」
🧣「…」
🐚「帰ろ?」
さっきから目があわないなぁ…みないようにしてるのかな
🐚「…このまま黙っててもいいけどさ。そうなると僕は無理強いすることになっちゃうんだけど」
🧣「っ」
🐚「できることなら、飯綱の意思は尊重したいんだ」
🧣「…へやに、閉じ込めることが、か…?」
🐚「愛だよ。飯綱」
🧣「…狂ってる」
🐚「?…普通、いや。当たり前でしょ?」
🧣「っ普通はそんな愛し方しな、」
🐚「じゃあ、教えてよ。僕に。普通の愛し方」
🧣「…!」
なんで君が言葉に詰まるのさ。言ったのは君なのに。そもそも、『普通』の定義なんて、全員違うのに。でも、言い淀むのはきっと、恐怖から来てるんだよね。君は、怖いを表に出さないから分かりづらいけど、君は辛いも、痛いも、苦しいも、怖いも。全部笑顔で誤魔化すもんね。君はそうやって隠す。気づかれないと思っているのかな…?
🐚「…普通から1番離れてるのは君の方でしょ」
🧣「あ?」
🐚「ああ、ごめん…。感情表現なんかは、顕著だと思わない?」
🧣「、どういう、意味だ」
🐚「そのまま。君、誰にも本心を見せたことないでしょ?」
🧣「…!」
🐚「図星?」
🧣「…」
🐚「これで、僕の言いたいことは分かってくれたかな?」
🧣「…わから、ない」
🐚「そう。良かった。…なら、帰ろ?」
🧣「…ああ」
悩むよね、君は。きっと自分の天秤なんかより相手の天秤を考えられるもんね。そうやって壊れていく自分にも、気づかないで
🐚「そうだ。せっかくだし、ケーキでも買おうか」
🧣「…お前まだ誕生日先だろ」
🐚「そうじゃないって…」
🧣「?」
🐚「お互い伝えること伝えた記念」
🧣「…なあ、可畏」
🐚「うん?」
🧣「…たまには、外、出たい」
🐚「…出る必要ないでしょ。窓もあるし」
🧣「…出たい」
🐚「理由言ってよ。僕じゃ満足できない?」
🧣「…たまには、こうやってのんびり歩きたい。たまに、適当に日の下で寝たい」
🐚「…願望を聞いてるんじゃない。理由を聞いてるの」
🧣「…俺が、そうしたいから」
🐚「話にならない」
🧣「…」
落ち込むほどのことなの?それ。衣食住は与えてる。確かに、外には出さない。だって、拐われそうだから。僕みたいのが、飯綱を好きにならないわけがない。時間が長くなれば、なるほどに。僕だけで、幸せになって欲しいんだけどなぁ…
🧣「…可畏が一緒でも、ダメか」
🐚「え?」
🧣「…分かった。1人で外には出ない。だから、その…一緒でも、ダメか?」
🐚「…!あぁ…本当にかわいいね」
本当に、可愛くて仕方がない。自分を拒絶し出て行ったにも関わらず、こうやってちゃんと向き合ってくれる。拒絶されたことがどうでも良くなるくらいにかわいい
🐚「…分かった。1週間に一回だけだよ?」
🧣「…分かった」
本当に君は…君は、自分の傷には気づかないふりをするのに、自分を傷つけるやつの傷には気づくんだね。どうにかできないかまで考えて…。今もそう。気づいてか気づかずか、君は自ら、コッチへ堕ちてくる。昔ほど嫌悪される者ではなくなったけど、差別が残る恋だ。もし今後君との生活が脅かされるよなことには、絶対させないし、絶対不幸にはさせない。今は抑圧されてるように感じるかも知れない。でも、本当に。これは本心からの、僕なりの愛なんだ
あんまそれっぽいこともしてないしそれっぽい描写もできなくてすみません…なんなら大分短い…?
まあ、しばらくはこうなるかな…
あ、信さんいるやん(←今更)
…貴方登場少ないね〜…
コメント
2件
尊いっ!次また楽しみにしてまーす!
忙しいのにありがとうございます!!相変わらず神作品です!!