照が仕事の関係で1年間海外に行かないといけなくなった。SnowManとしての活動は休止するらしい。
つまりは、日本でメンバー全員で活動するのは1年間できない。リーダーの照が居ないグループで、メンバー8人で1年間活動するということ。
最初はみんな反対していたけど、メンバーの1人、それもリーダーが海外進出をする。冷静に考えて喜ばしいことだし、グループの為にもなる。だからメンバー全員、照に頑張って来て欲しい。ということで話は纏(まと)まった。
ラ「岩本くんホントすごいよね〜」
辰「ね、ほんとに」
照「ラウールに言われても笑」
康「いや、ほんま凄いことやで!」
大「佐久間さんも海外行きたーい!!」
翔「シンプルに羨ましい」
涼「翔太もそのうち進出出来るよ」
蓮「いつ行くんですか?」
亮「来週じゃなかった?」
照「そ、来週の土曜日」
照が、俺の大好きな人が日本から飛び立つ日が1日、また1日と迫ってきている。
辰「にしても、寂しくなるよな〜」
照「なに、離れんの嫌?笑」
辰「ばっ、そんなんじゃねーよ!」
ラ「ママ…パパ…!」
亮「はいそこの夫婦ここ事務所です〜」
翔「ったく…笑」
涼「あ、翔太、好きなグミあるよ」
翔「マジ!どれ?!」
亮「ハッ…ゆり組の気配……!」
康「阿部ちゃんはやー!」
蓮「センサーみたいですね笑」
大「佐久間さんもグミ食べたいー!」
いつもと何ら変わりのない日常。変に気を使うよりこっちの方が数倍も気が楽だなと思っていると、肩を叩かれた。
辰「ん?あ、照どうしたの」
照「ごめん、ふっかちょっといい?こっち来て」
小声で照に呼ばれ、大人しくついて行く。着いた先は屋上だった。今日の天気は晴れ、それも快晴。雲ひとつないいい天気で日向ぼっこ日和だ。
2人で格子に手をかけて空を眺める。穏やかな時間が流れていた。もう少しで照はこの空を通って遠いところに行くんだな。そう思うと無意識に涙がこぼれそうになる。
照「ふっか」
辰「んー?」
照「俺、もうちょいで海外行くじゃん?」
辰「そうだね、寂しくなるね〜」
照「それ、本当?」
辰「っ、…え?」
瞬きをしたほんの一瞬のうちに、両手を捕まれ格子と照に挟まれて固定される。
こんな照、見たことない。俺は混乱で身動きがとれなくなった。
to be continued…
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