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⚠️一次創作
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「本当にごめんなさいねぇ、急な用事が出来てしまって〜」
「いえいえ、気にせず。梓ちゃんのことは僕に任せてください」
にっこりと、愛想のいい笑顔を見せるのは 隣の家に住む4つ上のお兄ちゃん
玄関の方からお母さんを見送り、手を振った
「…入れよ」
『は、はい…』
お母さんがいなくなってすぐに、綺麗な笑顔は崩され、いつもの真顔に変わった。
お母さん、いつも「お隣のお兄さん、いつも笑顔で優しそうな子ねぇ〜」なんて言ってるけど…
それただ猫かぶってるだけだから
だいたい いつも私の前ではこんなに素っ気ないから
いつも、と言うのも このお兄ちゃんの家に預けられるのは今回が初めてではない。
お母さんが私一人にして、家を空ける時は決まってこの、お兄ちゃんの家に預けられる。
「今日、百合子さん何時に帰ってくんの」
『…わかんない』
そして、お母さんはその日に帰ってくるとは限らない。
昔から、奔放なお母さんだった。
私が物心着く頃には、お父さんとは離婚していたらしく 昔から男を取っかえ引っ変えしながら生活してる
そろそろ 本命でも見つければいいのに
きっと今日も 最近知り合った男の所なんだろうなぁ
まだ小学生の私は、まだまだちいさなお子ちゃまの様に思われているらしく、家で1人でお留守番なんてものを させてもらったことが無い
『私、もう6年生なんだけどなぁ…』
そんな不満を零して、私はテレビの前のソファーに腰をおろした。
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コメント
1件
うわ好きてゆーか絶対春千夜だよね