テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

陸「……はぁはぁ…苦しッ……助けッ…て…!」


朝、目が覚め確信する。顔周りが熱く、体からはαしかわからない甘い匂い。αは甘い匂いを嗅ぐと理性が止められなくなってしまう。




空「…陸〜甘い匂いがするけどなんか食べ…ッ!」


空「陸?大丈夫か…!?」


陸「薬……とって…きてッ…!引き出し…の1番……ッ…上にあるッ……」

空「分かった。」



空「陸…!これ…」


薬を渡した後、陸は迷惑をかけたと謝ってきた。そんな事思ってもいない、大丈夫。と言った時の泣きそうな目は印象的に覚えてる。







<空視点>


午前の授業が終わり、昼食を取る為にいつもの場所につく。そこに陸の姿はいない。何かと思い、チャットを送っても既読もつかない。電話をしようとしたが、ためらい、結果的にはしなかった。


今日はヒートだし、一人で食べてるのかと考えながら昼食を終えた。




しかし、陸は午後の授業にも参加しなかった。保健室で休んでるのかと思い、放課後に保健室を訪れるも、そこに陸はいなかった。





寮に戻っても陸はいなかった。流石に心配して、電話をかけた。学区外のとある場所にいるらしい。俺は迷わずそこに向かった。






とある場所に着くと、見覚えのある人影が見えた。確信した。陸だ。


目に入る痛々しいほどの殴られた跡。首には強く握りしめたのか跡が残っている。想像もしたくない。


陸は俺を見るなりに溢れるように涙が溢れた。外は寒いので、寮に戻ろうと提案すると、頑なに拒否した。


仕方がないと思い、近くの自動販売機で温かい飲み物を渡し、話を聞いた。




話を聞けば聞くほど陸はつらそうな声で話してくれた。俺は陸を抱きしめることしかできなかった。大丈夫。安心して。頑張った。と何度も何度も同じ言葉を繰り返した。


陸は辛かったこと、助けてほしかったこと。を声に出しながら泣いていた。


俺は決めた。明日の夜に打ち明けるんだ。



今日は忘れられない日になった。



秀才と天才とそれから

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

34

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚