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こんなかっこいい人いるんだ、と思った。
親が見てたドラマに出ていた高校生くらいの人。
急いで調べて、名前を知った。
佐野勇斗。
俺と4才しか変わらないのに、別の世界できらきらしていて。
サッカーとゲームにしか興味がなかった俺に、初めて推しができた瞬間だった。
推しといっても、当時の俺はサッカー漬けだったから彼が出てるドラマを全部録画して休日に見漁るくらい。
転機が訪れたのは中学生最後の年、
サッカー用品を買いに行った時にスカウトされた。
友達がひどく興奮してたのに、自分はどこか他人事みたいに思っていたっけ。
家に帰って、親と一緒に渡された名刺から事務所名を調べた。
所属タレントに、彼の名前があった。
それだけで、やりたいと思うには十分だった。
自分はモデルとしてスカウトされたらしく、それでも一応ダンスのレッスンなんかもこなした。
彼と事務所で会うことは一回もなかったけど、同年代の親友もできた。
彼は次々とヒット作に出演していて、親友を誘って映画を見に行ったりもした。
「ほんまにすきなんやなぁ」なんてからかわれたりしたけど。
気づけば21歳になっていて、ありがたいことに国外のイベントにも呼ばれることが増えた。
某ブランドのイメージモデルを任せていただくこともあって、全てが順調に進んでいるはずだった。
あの日までは!
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ばたーこ