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『伊崎信也君を励ます会』は順調に進んでいた。
招待客の 市議会議員と県議会議員がスピーチをした。
両議員にとっても顔を売るチャンスだ。熱心に語った。
次は、信也自身が〈政治活動報告〉をした。
次期選挙への抱負と、変わらぬ支援を心からお願いした。
それが終わると、後援会会長が乾杯の発声をして、懇親会が始まった。
食事や名刺交換の時間だ。
「限られたお時間ではございますが、皆様、ごゆっくりとお過ごし下さいませ」
司会者はマイクを置いて退出した。
食事を運ぶスタッフの中に、珊瑚がいる。
「従業員募集に応募したから、受かってこい」
伊織にいわれて面接を受けた珊瑚は採用された。
紗姫のテーブルに料理を運んだ珊瑚は、小声で愚痴った。
「僕も食べたいのに」
「ごめんなさい。もっと美味しい物を皆で食べに行きましょ」
「約束だよ。ちゃんと頑張るからね」
紗姫はにっこり笑った。
だが内心はドキドキしている。
ここからが勝負だ。