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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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久しぶりにTOKIWAスイミングスクールにやってきた。以前のところではなく、ここは自分に合った最低限、低価格のレッスンが受けられるスクールだ。



もちろん、あの時もらったウエルカムカードは使わない。ちゃんと自分のお金で入会し、水着も買って持参した。



数名のグループレッスン。

私の担当の先生は、直江 涼平(なおえ りょうへい)さんという人。自己紹介の情報によると、24歳、私より年下の、身長178cmのイケメン先生だ。

髪型は、短すぎないアップバングショート。ツーブロックでさっぱりしてて、爽やかな中に男性らしさを感じる。りりしい眉毛、切れ長の瞳が、さらに男らしいイメージを与えてる。



「じゃあ、着替えてプールサイドで集合しましょう。あっ、双葉さん、5名中あなたが1番お若いですから、元気に明るくいきましょう」



「ふ、双葉さん?」



「僕は生徒さんを名前で呼ぶので」



「あっ、そ、そうなんですね」



「双葉さんも僕を涼平先生と呼んで下さいね。これは、僕の生徒さんみんなにお願いしてることですから」



笑顔が爽やかな人だけど、結構、この人も強引な感じがする。

思わず苦笑いで「わかりました」と答えた。



「はい、皆さん。今日から新しい生徒さんが増えましたから仲良くして下さいね。双葉さんです」



「よろしくお願い致します」



「はーい。よろしくお願いします」



他の4名は、私よりあきらかに年上の大先輩達だった。ここでレッスンを受けているだけあって、みんなすごく元気だ。



「じゃあ、始めます」



涼平先生のレッスンはすごく楽しかった。

体もスッキリして、お姉様達の笑い声が心地よくて。

これなら続けられる……そう思うと嬉しくなった。



「双葉ちゃん。これからもよろしくね」



レッスンを終え、更衣室でお姉様達に囲まれた。



「こちらこそよろしくお願いします」



「ねえ、双葉ちゃん、涼平先生のこと、どう思う?」



「え?」



「私達ね、みんなここ長いのよ。今はもう涼平先生の保護者みたいなもんでね。あの子、あれだけ男前なのに独身、彼女無しなんて寂しいじゃない。だから、この4人で『彼女』を探してあげようと思ってるの」



「本当は私が涼平先生の彼女になりたいんですけどね、さすがに68だとね」



「そりゃ無理だわ~」



「私だってあと40年若かったら立候補したのに。涼平先生が彼氏だったら人生薔薇色だったのにね~」



代わる代わる話してくるお姉様達。

みんなの豪快な笑い声が部屋中に溢れ、明るさで満たされた。



「皆さん、涼平先生のことを本気で心配されてるんですね」



「私達にとったら孫みたいなもんだからね。涼平先生は私らをいつも優しく迎えてくれる。私はその恩返しがしたいんだよ」



「私も……このスクールは生きがいですから。涼平先生にはいつも笑顔でいてほしい。あの人には何としても幸せになってもらいたいわ」

世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

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