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街外れに、ひときわ異彩を放つ建物があった。歯車、配線、見たこともない装置が所狭しと並ぶ研究室。
そこには、機械いじりが大好きな青年――シュンイチがいた。
彼の周りには、二人の弟子が慌ただしく動き回っている。
「博士!それ、あれほどその機械はダメだって言いましたよね!?」
「よよよ……💦」
次の瞬間――
ドンッ!!
鈍い爆発音とともに、研究室から煙が噴き出した。
⸻
その頃、宿で休んでいた声優たち14人は、同時に窓へ駆け寄った。
「……え?」
「煙……火事!?」
通報しようとした、その瞬間。
「だ、博士ー!!」
弟子の叫び声が聞こえ、皆は急いで現場へ向かう。
研究室の前では、シュンイチが真っ黒になって立ち尽くしていた。
磯部花凜
「今の爆発は……?」
弟子
「失敗した機械です……」
弟子2
「お騒がせしてすみません……」
弟子たちは深く頭を下げる。
シュンイチは苦笑いしながら、頭をかいた。
「いやぁ……つい、夢中になってしまって……」
その場はそれで収まり、夜が訪れた。
⸻
――だが、翌日。
シュンイチの様子は、明らかにおかしかった。
視線は虚ろで、笑顔が消えている。
近づくと、低く歪んだ声が漏れた。
「……声……声は……不要だ……」
その目は、完全に“悪役”の色をしていた。
「……取り憑かれてる!」
Machicoが叫ぶ。
黒い魔物が、シュンイチの影から這い出す。
「下がって!」
瑠璃子が前へ出る。
声と想いを込めた攻撃が、影を切り裂く。
ワンダーランズ×ショータイムの三人も、声を重ねる。
廣瀬大介
「君は……こんなところで終わる人じゃない!」
Machico
「あなたは、声を持つ人!」
木野日菜
「思い出して!!」
三人、同時に叫ぶ。
「あなたは――
声優でもあり、土岐隼一なんだよ!!」
その瞬間。
「……っ!!」
シュンイチは頭を抱え、膝をついた。
「……僕は……」
断片的な記憶が、繋がっていく。
スタジオ。
台本。
仲間の声。
「……僕は、声優だったね……」
顔を上げ、穏やかな笑みを浮かべる。
土岐隼一
「ありがとう……みんな」
魔物は悲鳴を上げ、完全に消え去った。
⸻
しばらくの沈黙のあと、土岐は重い口を開く。
「……一つ、伝えないといけないことがある」
「ニーゴの声優――
楠木ともりちゃんたちは……」
全員が息を呑む。
「暗黒の世界で、
魔物に取り憑かれてしまっている」
「……黒幕側の仲間として、利用されてるんだ」
重い空気。
その中で、瑠璃子は拳を握りしめ、前を見た。
野口瑠璃子
「……必ず、みんなを取り戻す」
「そして――
元の世界に、帰るよ」
その言葉に、全員が声を揃える。
声優15人
「おーーーーっ!!」
こうして、
旅は次の段階へと進む。
闇は深く、敵は強い。
それでも――声がある限り、前へ進める。
“決意”という名の歯車を、はっきりと回したのだった。
キャラクター紹介
■ 土岐隼一
職業(現実世界):
声優(ワンダーランズ×ショータイム)
異世界での職業:
博士(研究者・発明家)
⸻
機械いじりと発明をこよなく愛する青年。
異世界では研究室を構え、弟子たちに囲まれながら
日夜、新しい機械の開発に没頭していた。
その才能の高さゆえに、
声を奪う魔物に目をつけられ、一時は取り憑かれてしまう。
魔物に操られている間は冷酷な表情を見せていたが、
ワンダーランズ×ショータイムの仲間たちの呼びかけにより、
自分が声優であることを思い出し正気を取り戻す。
理知的で穏やかな性格だが、
仲間や世界の異変については鋭い洞察力を持ち、
暗黒の世界や黒幕に関する重要な情報を知る“語り部”的存在。
パーティでは
• 機械・装置の解析
• 罠や魔導兵器への対策
• 情報整理と作戦立案
を担い、後方支援の要となっていく。