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〇〇side
岩本に看病してもらってからは
すっかり復活して
元通り仕事に打ち込んだ
あの日
私だけって言われたことに変に意識して
会う度に思い出されてしまうのが
なんだか恥ずかしかった
でも
岩本は 普段と変わらなくて
お世辞だったのかな、
やっぱり私だけなんて嘘だったのかな、
なんてことを考え続ける日々を送っていた
私らしくない
なんて、阿部には笑われたけどね
そんな時、
佐久間くん含め 新入社員の歓迎会として
飲み会が開かれることになった
1人でお酒を楽しもうと思っていたのに
気づけば私は
佐久間くんと岩本に挟まれていた
照「お前酔いすぎんなよ」
〇「大丈夫だってば、まだ2本目」
照「もう、な」
〇「今日は飲みたいの〜」
大「〇〇先輩酔いやすいんですか?」
〇「意外と酔いが回るのよね〜」
大「へぇー!見てみたいっす」
〇「やだ、佐久間くんに醜態さらせない笑」
照「ほんと介抱めんどいからやめな笑」
〇「ひどーい😒」
そろそろ酔いが回ってきた
ビール3杯目
ふわふわした頭でお喋りを続けていた
大「…〇〇先輩と岩本先輩って」
「めっちゃ仲良いですよね」
〇「でしょー?岩本がね、良い奴なのー」
大「俺も〇〇先輩と仲良くなりたいっす」
〇「んふふ、どうやって仲良くなろっか?」
大「っ、」
〇「あれぇー?照れてるー?ふふ」
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照side
看病したあの日から
〇〇は意識してくれている気がして
嬉しかった
やっと距離が縮まってきたのも束の間、
新入社員の歓迎会が入った
やっぱり佐久間がどう入り込むのか
気が気じゃないから〇〇の隣に座ったけど、
仕事もやり手なだけあって
トークスキルは抜群だし、
懐に入り込むのが上手かった
大抵は俺らの仲の良さについていけなくて
離れていくんだけど、
こいつなかなかやるな……
大「俺も〇〇先輩と仲良くなりたいっす」
〇「んふふ、どうやって仲良くなろっか?」
大「っ、」
あー、もうほんとに
この子は人たらしすぎる
そろそろ酔ってくる3杯目で
彼女は佐久間に爆弾を落とした
その髪を耳にかける仕草も
上目遣いも
火照った顔も
全てが色っぽくて
わざとやってないところが憎めなくて
普段は可愛らしいのに
お酒が入った時だけ見せる大人っぽさに
男は堕ちていく
俺もその1人なんだけど。
これであいつも……
そう思ってたのに
大「〇〇先輩のこと、もっと知りたいです」
「2軒目どうですか?」
こいつは予想の斜め上をついてきた
next……