テラーノベル
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私の家系は鬼の血が入っていた。
私の耳がみんなより長いのも、その影響。
しかも私の家系は私が産まれる前はもう鬼なんて、鬼の血なんて存在しないぐらいだったのに、能力も、見た目も、普通の人のまんまだったのに。
私が生まれた時、人々は口を揃えて言ったんだ。
**『忌み子』**だって。
私は能力こそ、鬼の血は入っていなかった。
だけど、見た目は鬼の血が入っていた。
それこそ血は薄かった。でも、見た目で誤魔化せなかった。誤魔化せるはずがなかった。
私の母は、私が忌み子だと言われた罪悪感で首を吊って死んでいた。
私はこの耳のせいで、何度、死のうと思ったか。
雪月「え!そうなの、お父さん!!」
私の父は現当主で、私のことを今でも大切にしてくれている。
「ああ、なんせ花鳥家と鏡花家の息子さんたちは強いらしいからな、俺も2人に会ったことがあるが、お前と同年代にしては異常な強さだったよ」
現当主である私の父はそう言っていた。
私はそれを聞いた瞬間、時間が空いている間は、父に稽古してもらった。
何度も、何度も。
それが唯一の、私の負の時間が忘れられる時間だった。
学校、案の定私は虐められていた。
「うわー!今日も鬼が来たぞー!!」
「おーい!鬼なら鬼らしく俺たちを殴ってみろよー!」
雪月「……」
ずっとこれだ。
でも殴ったら殴ったで、私に非がいく。
故に何も出来ない。
もう…限界になっていた。
そんな時だった、2人に助けられたのは。
風月「おいお前らか、俺の友達をいじめてんの!」
水月「いじめるのは弱いやつのやることだ…お前らは弱いから自分より弱いやつをいじめることしか出来ない」
「んだとぉ! 」
1人が水月に殴ろうとするが、水月は体術でそいつを床に打ち付けた。
そして水月は睨み、告げる。
水月「……次は?」
すると私をいじめていた奴らはしっぽを巻いて逃げていった。
風月「なああんた!大丈夫か?」
雪月「へ?う、うん!」
水月「怪我がないなら…良かった」
この時の2人は今とは少し違っていた。
風月は今よりもヤンチャしていて、何かあったらすぐ殴るようなことをして、よく怒られていたっけな。
水月は今よりも笑うことは少なくて、喋る時も少し間を空けて喋っていたりもしてたなぁ。
風月「あんた名前は?」
雪月「風花、雪月」
水月「俺たちと…同じ、御三家」
風月「だな!!」
私は知らなかった、この2人が御三家の花鳥家と鏡花家ということを。
雪月「…それってどういう」
風月「俺は花鳥風月!よろしくな!」
水月「…鏡花水月、よろしく」
雪月「!!もしかして…御三家の、?」
風月「おう!」
水月「ここで出会うなんて思わなかったな 」
まさにその通りだと感じた。
こんな身近にいるだなんて思ってもいなかった。
そしてそこを起点に私たちは3人で行動するようになっていった。
だけど、ある日父さんからこんなことを聞いた。
雪月「それ、ほんと?」
「俺が嘘つくと思って言ってんのか?」
雪月「でも…2人が次期当主に選ばれるなんて… 」
雪月は暗い顔をしていた。
雪月は確かに、2人が強いことはわかっていた。
だが、雪月は時間がある時は鍛練をしていた。それは自身の父である当主はもちろん、2人の父、つまり風月と水月の父である現当主2人にも付き合ってもらっていた。
それでも雪月は2人に置いていかれてしまった。
雪月は悔しがった。
2人に追いつくことができなかったから。
雪月「…これじゃあ、あの時の恩を返せないよ」
雪月は泣きながら悲しい笑みを浮かべていた。
雪月(相手は私の技で身動きが取れない!なら今攻めるべきでしょ!!)
雪月は敢えてべレールの近くまで行き技を発した。
氷支配『氷塊』
雪月はべレールに向けて氷の塊をぶつけようとしたが、
べレール(見え見えね、私にそれをぶつけて再起不能、そしてそこから殺すって魂胆なんだろうけど)
べレール「甘いんだよ!!」
毒操作『ポイズンビュート』!!
雪月「っえ!?」
べレールの出したポイズンビュートが雪月の氷塊を覆い尽くし、氷塊を溶かしてしまった。
雪月「嘘…?」
べレールは雪月が呆然としている隙に毒の攻撃を行った。
毒操作『ポイズンレールガン』!
ビュン!!!
雪月「ッ?!」
雪月は反応しきれず横腹に傷を与えられ、そこから毒が滲んでいく。
雪月(不味いなあ…毒が回ってくる…どうにか毒が回らない方法は…)
そして雪月は咄嗟に思いつく。
雪月「ッ!!」
雪月は攻撃と毒の始点である部分を自身の能力で凍らせた。
雪月(痛い…けど、これなら少しは持つはず…!)
べレール(マジかあいつ…自分の怪我の部分を凍らせるのは盲点だった…けど、毒が回っている以上分があるのは私!)
べレール「悪いけど、このまま死ね!!」
べレールは雪月に向かい真っ直ぐ突っ込む。
雪月「っ!!」
雪月は毒によって思考が回らず、べレールの突進をもろに食らった。
雪月(私のバカ!毒で思考が回らないからって避けないのは不味いでしょ!!)
雪月「…」
雪月は1度体勢を立て直し、深呼吸をした。
雪月「すぅーっ…はぁぁ…」
その瞬間、空気が凍りつく。
べレール「?!」
べレール(何だこの感じ…背筋が寒い…一体何が)
べレールは雪月がいた方向を向くが、
べレール「ッ?!居ない!?」
そしてその瞬間気づいた。
べレールを中心に、氷の霧が散布されていることを。
べレール(いつの間に?!)
氷支配『霜月』!!
べレール「?!」
べレールの至る所に氷の霜が付き、身動きが取りづらくなる。
そしてその隙に雪月は上に飛び、技を使う。
氷支配『氷柱』
そしてべレールは頭から突き刺さり、絶命した。
雪月「ッ…ぅぅ…」
傷につけた氷を解除し、痛みと毒により苦しむ雪月。
雪月(このままじゃ…毒で、死んじゃう…どうしよう…)
するとその時だった。
どこからか微かに声が聞こえた。
???「もう大丈夫だ、安心しろ」
その言葉聞いた後、雪月は目を閉じる。
ザレル「おらッ!うおりゃ!!」
セルヴェーはザレルの攻撃を難なく躱す。
ザレル(なんでだ!どうしてあいつ、俺の攻撃を避けれる?)
ザレルはここで違和感に気づく。
ザレル「!?」
ザレル(あいつ、左眼の色が変わってる?!)
セルヴェー(絶対に負けない…僕は、父さんと母さんの仇を取るんだ!!)
セルヴェー「終わりか?」
ザレル「なんだと…?」
セルヴェー「俺を殺したいんだろ?なら全力で来いよ!」
ザレル「いいぜ、その判断後悔させてやる!! 」
To Be Continued…
次回、第9話
『決戦!セルヴェーvsザレル』
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