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「おいおいレインワルド、さっそく海春をひとり占めする気か」
くすくすと楽しげに笑う声が講堂内に響いて、わたしがそちらに顔を向けると、ナレシュが長いマントをひるがえしながら歩み寄ってくるところだった。
先に立っていたレインが手を差し伸べてくれて、それにつかまって立ち上がると、そばまでやってきたナレシュが、長い腕を伸ばしてわたしをその広い胸に抱き込んだ。
「――わっ!」
「海春、待ちわびたぞ。私を待たせるのはおまえくらいのものだ」
うれしそうに笑って、ナレシュはわたしの頭をよしよしとなでつける。
……なんだろう、どうもナレシュには小さな子ども扱いされている気がする……。
ただいま戻りました、とナレシュに笑い返すと、誰かに背中をばしんと叩かれた。
「――あいたっ!」
「よぉ、海春! おかえり!里帰りは楽しかったか?」
背中をさすりながら振り返ると、サフィヤが少年のような満面の***************
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