今日は切ない系、??
こういうのは切ないのが1番いい(??
さて、前置きは置いといて、行きましょうか
(※若干曲パロ、言い争い有)
桃赤です(一応メンバー全員出てきます)
思い出してしまった。
酷いくらいに大喧嘩をしたあの日の事を……
ただの兄弟喧嘩だった。
弟のりうらに全力で止められて、
それでも俺は行かなければならなかった。
〜とある夏祭りの日〜
赤「お兄ちゃん、あの屋台行こ?お腹減ったしご飯食べたい」
桃「おっけー、…あ、花火もうそろそろ始まるって」
赤「えっ!?ちょ、早く行こ!!!」
桃「おまッ飯どうすんのっ!?」
赤「お兄ちゃん買っといて!!」
桃「バカか!こんな人混みで2人に別れたら
人の流れに飲み込まれんぞ!!」
赤「もー…心配性なんだから…」
桃「当たり前だろー?俺にとったら
めちゃくちゃ大事な弟なんだから」
赤「死ぬ訳でもないのに、笑」
桃「だーうるさいうるさいっ、!笑」
「”手離すなよ〜?笑”」
赤「はいはい、分かってる〜っ!」
りうらは俺の手を握って満面の笑みを見せてくれた。
「早く行くよ」と急かされて苦笑いしながら
忙しく動くその脚の背中を追いかけた。
〜数年後〜
赤「嫌だッ”!!!!」
桃「そう言われてもッ……!」
その時はやってきた。
俺は戦争に行かなければならなくなった。
頑なに離さないその手は
覚悟を決めなければ振り払うことが出来なかった。
赤「嘘ッ嘘だって言ってよ”ッ!!」
桃「離せッ!!」
赤「ヤダッ行かないでよ”ッ!!」
桃「いい加減にしろッ!!」
赤「っないくんが居なくなったら母さんもッ_____」
桃「ッ”、!!」
赤「ッ、!ないくッ……!!」
赤「ぁ、…ぁ……」
「あ”ぁ”ぁ”あ”ぁ”ッ”!!!」
手を振り払って走り出した時、
絶望した声が聞こえた気がしたけれど
その声を聞こえないフリした。
それからまた数年、ようやく戦争は終わりを迎え、
俺は無事に生きて帰ることが出来た。
弟に会えるのを楽しみにして復元された家へと向かう。
玄関の扉を開けて初めに目に入ったのは
リビングで涙を流す弟の姿。
そしてそれを落ち着かせようとする兄。
呆然と立ち尽くして見詰めていると
部屋の奥から歳が1つ上の兄が駆け寄ってきた。
青「ないこッ、!!」
青「ッ、ほんまにッ…心配かけさせやがってッ……、!」
俺を抱き締めてそう言う彼は兄弟の中でも1番大きな病を抱えている。
兄の声を聞いて他の3人も集まって来た。
……1人足りない。
赤髪の彼の姿が見当たらない。
黄「おかえり、ないこ…」
水「ないちゃーんッ”、!!」
白「ないちゃんッ、!」
大切にされているな、なんて考えながら
兄弟の行方を尋ねる。
知らない方が良かったのかもしれない。
素直に話してくれた兄の口からは
「りうらは亡くなった」という言葉が吐き出された。
理解が追いつかなかった。
桃「なッ…ど、どういうッ……!!」
黄「…ないこの事心配して、飛び出して行ったんや。」
黄「俺らは止めたんやけど…気付いてなかったんやろうな……」
桃「そんなッ……」
話を聞く限り、ミサイルか射撃によって殺害されたのだろう。
ひっそりと外を覗いた兄はその惨劇を見て言葉を失ったらしい。
心配を掛けさせてしまった弟には大きな後悔が残っている。
最後に聞いた声が
酷い程に枯れた叫び声だなんて信じたくない。
桃(あぁ……あの時の彼奴もこれが怖かったのかな…)
身近にいた大切な人がいなくなる恐怖。
あの時の俺には分からなかった。
いつどこででも誰かが死ぬ。
弟は戦争で俺が死ぬんじゃないかって心配してくれていたんだ。
理解し難い現実に改めて目を向ける。
そこに居たはずの兄弟達は、
もうとっくに消えていた。
“長男”の俺は今日も会社に向かう。
_______________
4人の青年は人間では無く、
彼の中のナニカだったのでしょうか。
将又、死にきれない別の誰かの魂か……
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!