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キスマ切ない、、。 大人の余裕ある💙さん良いですね!萌えポイントがありすぎます。最高です!
えぐあああ!!!!!もう最高ですもうやばいです大好きです
あああああああ…………はあ………お話も最高です。なんといってもいばらさんの言葉のチョイスが本当に好きです。
side wakai(28)
「バンド、続いてる? お兄さん、ギタリストなんだよね。だったら」
知らない方がいいよって言ったけれど、17歳の元貴は少し興奮気味に詰め寄ってくる。
教えてあげても良かったかな、とは思う。でも、きっと好奇心旺盛な元貴は、一つ教えてしまうと次々知りたくなるに違いない。
ともすれば。
俺が今までのことを全て、元貴に教えてしまったらどうなる?
バンドの今後や、この11年のあいだにあった色んなことを。
そうすれば、また未来は違うものになるのかな。
そこまで考えてはっとした。
なんでそんなことを考えてしまったのか、と自分の中に芽生えてしまった思いをかき消す。
17歳の、まだ何色にも染まってない、夢と希望に溢れた彼には、決して言っていいことではない。
「色々知ってしまったら面白くないじゃん。だから、内緒」
人差し指を唇に当てて、小さく目配せをしてみせた。
「あっ、そ、そうだよね」
元貴(17)の頬が赤く染まる。と、同時にズボンの、丁度股間の部分が膨らんだのを俺は見逃さなかった。
そうだよな、高校生だもんな。
そんなことを考えながら、俺は元貴の様子をまじまじと見つめた。
何もかもがぎこちなかったのを思い出してしまう。
ムードもへったくれもない部屋で、お互いの欲をぶつけ合うように抱き合った記憶が蘇る。
慣れない身体の痛みに堪えながらも、お互いの気持ちを重ね合わせたあの日々を。
ふと、元貴が俺の首元をじっと見ていることに気づいた。
なんだろう、そう思って。鏡に映った自身を見る。
虫刺されのような痣。
ああ、これか。
多分、キスマークかなんかだと思ったんだろうな。
確かに、キスマークではある。
もう随分前に元貴につけられたもので、本来ならばとっくに消えてなければいけない。
それくらい前のものだったけれど、消えてしまうのが嫌で、元貴に抱かれた形跡を残しておきたくて。
消える前に自分でつねっては痣を消さないようにして。
そうして残してきたものだ。
それを見た高校生の元貴が、ごくりと唾を飲んだのを確認した。
「ああ、これ。一昨日、元貴が付けたんだよね」
嘘、真っ赤な嘘だ。
最近元貴に抱かれることなんてないのに。
抱かれたとしても、こんな痣を付けるほど激しいセックスなんてしないっていうのにな。
それでも良かった。
嘘でも、それを聞いた17歳の元貴が、俺が本当に抱かれていると思い込んでくれるならそれで良かった。
「っっ!」
元貴が、俺に覆い被さるようにして、首筋に吸い付いてきた。
懐かしい匂いが鼻を掠める。
ああ、元貴だ。
そう思って目を閉じる。
痣を強く吸い上げられて、思わず声が漏れてしまう。
すると、元貴ははっとして俺から離れた。
「ごめん、お兄さんごめんっ…俺」
彼自身、なんでこう言う行動に出てしまったのかわからないんだろうな。
顔を真っ赤にして、狼狽える姿は本当に初心で新鮮だった。
狡い大人だなと自分でも分かっている。彼の生理反応を利用して弄んでると思われても仕方ないだろうとも。
17歳の俺は華奢で、慣れてなくて、腕みたいに細い足で、元貴を受け入れるだけで必死だった筈だ。
それが今はどうだ。
元貴に抱かれ慣れた身体を持て余し気味になっているこの身体が、自分でも浅ましく思う。
「俺の身体、見てよ。元貴に抱かれてきた身体をさ」
座り込んだまま動けないでいる元貴の目の前でシャツを脱ぎ捨て、中に着ていたインナーも脱いだ。
ジーンズのベルトを外して、ファスナーを半分下ろすと、下着のリブ部分が見え隠れした。
そのままの姿で、石になってしまったような形相でいる元貴の膝上に跨った。
「抱いて、みたくなった?」
肩に手を絡ませて。
耳元でそう囁きながら、左手を元貴の股間に当てた。熱い猛りがさらに膨張して、はち切れそうになっているのを確認した。
「っ若井、ごめんっ」
掠れた声で、元貴はそう言う。
そして、次の瞬間、ものすごい力で抱きしめられたかと思うとそのまま口付けられた。
「んっ…」
吸い付くように唇を割って入る舌。ぎこちない中にも熱のこもったキスを受け入れた。
こんなキス、してたんだな。
そう思うと同時に下肢に甘い痺れが走った。
それでも、大人の余裕を見せたくて、俺は元貴の舌を思い切り吸い上げる。
「んっ、う、ううっ」
「こんなキス、したことないだろ?」
唇が離れても、唾液が銀色の糸を引いていた。元貴は目を潤ませて、肩で息をしている。
「お、お兄さん、ヤバい。キスだけでイキそうになった」
「そんなに、よかったんだ、嬉しいな」
そう言って、膝上から降りた。そして隣に座って元貴のズボンのファスナーを下ろす。
「えっ、ちょっ、待って」
「何が。もうすっかりギンギンなってるよ?」
下着を引っ張ると、すっかり勃ち上がったものが勢いよく顔を出す。
「俺の身体と、キスで、こんなに興奮したんだ?」
そう言いながら身を屈めて、俺はそれを口に含む。
「えっ、ちょっと待っ、え、まじでヤバい。そんな」
きっと、フェラなんてされたことないんだろうなって反応に俺は嬉しくなってしまった。
俺だって初めて元貴のを咥えたの二十歳越えてからだったような気がするし。
「ん…またおっきくなった」
ゆっくりと側面を舐め上げて。時折、元貴の顔を見上げると、元貴は口を両手で覆いながら泣きそうな顔をしていた。
「お兄さ…ん、ダメだって、エロすぎ…俺、もうヤバい、いっちゃう…」
必死に我慢してんだろうなぁ。ああ可愛いなあ、なんて思ってしまう。
今まで、元貴に翻弄されることはあっても逆はなかったもんな、って思えば思うほど、俺の中で悪戯心が湧き上がってきた。
わざと音を立てながら。
強く吸い上げたり、ゆっくり扱いたりを繰り返す。勿論、元貴の顔を上目遣いでじっと見つめながら、だ。
「あっ、あっ、もっ、う、だめっ、で、出るっ!」
「出して、いいよ?」
口を窄めて、強く吸い上げると、元貴の腰が上下した。
「ああっ…」
熱いものが喉奥に放たれて。
「んっ…」
目を閉じて俺はそれを飲み込んだ。
「マジか、、飲んじゃった…」
口端についた残滓を見ながら元貴は真っ赤な顔をしている。
「ごちそーさまでした」
そう言うとさらに元貴の顔が赤くなって、しまいには耳まで真っ赤だ。
「恥ずかしすぎるよ…お兄さんまじでエロすぎ」
そう言いながらも、元貴の股間はまだ衰えないままだ。
「もっとエロいこと、するんだろ?」
立ち上がって、ジーンズを脱いだ。勿論、下着も一緒に。
「マジでエロすぎて、ヤバい」
俺の裸体をマジマジと見つめる元貴の股間がまた大きく育ってるのを確認すると。
そのまま俺は足を開いて、腰を落としてゆく。
「入るかなぁ…」
「えっ、何コレ…」
さっき放った精液が潤滑油代わりになったのか。
俺の奥は元貴を難なく飲み込んでゆく。
「ああ…気持ちいい…凄い、あったかいよ…お兄さん」
俺の中で、元貴のものが脈打つ感覚が伝わってくる。
「だろ? こうなっちゃうんだよ。10年も経つとね」
元貴がこうしたんだよ。
そう言いながら、俺は腰を使う。
「やばい、気持ちいい…なにこの締め付け、最高…」
なんか、俺が元貴を抱いてるような感覚さえしてしまうんですけど。
なんとも不思議な感覚だった。