呪霊発生源は、有名私立女子校の屋上プール。呪術高専に3ヵ月遅れで入学した🌸は、同級生の虎杖・伏黒・釘崎と任務を任された。亜貴にとっては初任務である。
「女同士が集まると、ろくなこと起きないのよ。」
「ほんとね。日常的に呪いあってるようなもんだしね。」
「女子の気持ちが分からん。」
「伏黒そう言うの鈍いもんな。」
「虎杖君もだよ。」
「うそっ!?」
「て言うか、なんで屋上にプール作ったわけ!?金持ち学校はみんなこうなのかしら。」
3人の会話に呆れながら、先頭切って階段を昇る釘崎。更衣室を抜け、プールに出る扉を開けた。
「びっくりするくらい静かね。」
「だな…。」
2人ずつ、両サイドから警戒する。亜貴は伏黒と。玉犬が気配を察知して吠える。
「来るぞ。」
笑い声がこだまして、大きくなる波紋。異形の呪霊を従えた、人の形をした呪霊が現れた。
「うん。祓いがいがありそう!!」
呪具の双剣を存分に振るう。反対側の2人も戦闘に入る。
「(この人数なら余裕で祓えるっしょ!!)」
思った矢先。
「ありゃ??」
呪霊に足首を掴まれたと思ったら、一気にプールへ引きずりこまれた。
「🌸!!」
すかさず飛び込む虎杖。亜貴は、足首を掴んだ呪霊を何とか祓ったが、渦に巻き込まれる。
「(虎杖君…!!)」
届きそうで届かなかった虎杖の手。死を覚悟した🌸は目を閉じて流れに身を委ねた。
「(風の音…!?)」
勇気を出して目を開けると。
「空!?落ちてる!?」
勢いよく空中落下している最中である。しかも呪霊と共に。
「マジかー!!」
悲鳴をあげ落下する。今度こそ死ぬと思った時。
「大丈夫ですか!?」
自分をキャッチする緑頭の少年。
「は、はい。」
「安全なところに着地しますね。」
と着地した場所は、学校のグラウンド。そこには授業中であろう複数の生徒が🌸のことを不思議そうに見ている。
「空から悲鳴が聞こえて。驚きました、貴女が降ってきたので。」
「助けてくれてありがとう。えーと。あなたもそこにいる皆も、呪術師…??」
「じゅじゅつし…??僕たちはヒーローを目指してるんです。」
「ヒーロー…??」
いきなり包帯のような布が伸びて、亜貴の片手を縛る。
「離れろ緑谷。ヴィランかもしれん。」
布を操る長髪男性の言葉に、緑谷なる少年は🌸から離れる。
「ヴィラン…??何それ。ここはなに??」
「ここは雄英高校だ。」
頭がこんがらがる。東京に呪術高専は1つしかないはずなのに。
「この布、解いてください。」
「駄目だ。どんな個性を持ってるか分からないからな。」
「個性…??」
「そんなん、引きずりだしゃ良いだろ!!ヴィラン退治もできて丁度いい!!」
好戦的であろうオレンジ頭が、長髪男性の指示を無視して向かってくる。
「(手が爆破!?)」
🌸は片手を縛られたまま避けて、険しい顔で。
「これ解いて下さい!!」
凄まじい気迫に押されたのか、拘束が解ける。そのまま殺気垂れ流しのオレンジ頭を、合気道で組敷いた。
あの爆豪が一瞬で…!?
ざわつく生徒達。🌸は降参のポーズをして。
「とりあえず、話し合いません??」
「…わかった。授業は中止。これ以降自習とする。」
わめくオレンジ頭をよそに、長髪男性は生徒達にそう言って、🌸についてくるように促した。
コメント
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ありがとうございます!!頭の中では完成してますので、頑張って文書にしますね😉
続き楽しみ!早く見たい!