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僕は皐月(さつき)26歳サラリーマンだ。前も言ったと思うけど、僕には昔すごく可愛い彼女がいた、名前は結月(ゆづき)けれど、死んでしまった。
「皐月!早くしないとおいていっちゃうよお?」
「結月い!ちょっと待ってってばあ!」
そう言ってもどんどん小さく見えてくる結月
「早くしないなら、もう行くね。」
そう言って結月は車に轢かれた。
「うわああああああ!」
そう、これは夢だ。昔目の前で見たことがフラッシュバックしてきただけだ。
おエ、、、、、
急に吐き気に襲われた。いや吐き気というよりかは吐血だな、
僕は重度のがんを患っていて、余命はあと数ヶ月とのこと、もうどうでも良すぎて詳しいところは覚えていない。
「はあ」
僕は大きいため息を付いた。
「早く死にたい。」
死んで早く結月に会いたい。そう思う毎日だ。今までも自殺しようと思ったことは何度もある。実際、自殺未遂も何度もしてきた。だが今となっては死ぬのも時間の問題だ。もうこれ以上苦しまなくてすむ。
僕はサラリーマンではあるが、もう死ぬのだから仕事など行く気にもならない。
「少し出かけるか。」
今の僕は、死ぬ前に全財産をなくす計画を立てている。例えば、「この棚のものを全てください。」などもやってみたりしている。家族はいないのかって?そんなものいないに決まっている。そもそも僕は一人っ子で、父は、僕が17歳のときに蒸発し、母は、僕が19歳のときに自殺した。まあそんなことはどうでもいい。今日は何をしようか。金を使うのは飽きてきたし、今日はお金を使うんじゃなく、今までしたことがない犯罪をしてみよう。僕はさっそく、ジュエリーショップに向かった。
「いらっしゃいませ!」
店員が明るく挨拶をする。とても不愉快だ。
「ここの一番高い物はどれですか?」
人生で初めての犯罪でとても緊張してしまう。
「そうですねえ、当店で一番高いものとなりますと、こちらの腕輪などがよろしいかと、腕周りは、全て金でできており、更に純度の高いダイヤモンドをたくさんつけられています。」
「値段は、?」
「ざっと2500万円ほどですかね。」
高すぎる。僕が全財産を使ったとしても絶対変えない値段だわ、、こんなものを盗もうとしていると思うと異常に胸が高鳴った。あと店員の笑顔が不愉快だ。
「これの試着は可能ですか?」
「すいません、、当店の商品は試着はできかねます。」
よし諦めよう。一気に気持ちが冷めてしまった。そして店員が不愉快だ。
帰り道、僕は久しぶりに結月が死んでしまった道路に行こうと思った。少し遠いが歩いていける距離だ。向かっている途中、ずっと虚しい気持ちでいっぱいだった。
「何してたんだろ、僕。」
こんな目に合うくらいなら、あのとき、力を振り絞って結月を守ればよかった。そんな気持ちで歩いていると、気づくとその場所についた。その瞬間涙がこぼれ出た。
「神様、本当にいるのなら、僕は何でもします!結月を助けさせてください!チャンスを僕にください!お願いです!」
僕は頭を擦り付けて道路のど真ん中で土下座をした。その瞬間、目の前に車が来た。
「ああ、結局僕は何もできなかっt」
ぶつかった。もう痛くもない。やっと死ねたんだ、、、
「そう。死ねたんだよ。けどまだやることが残ってる。私を、助けて。」
「結月、、、?」
その声を聞いた瞬間、
「明日から夏休みだけど、羽目外すなよー。」
「はーい」
二度目の夏休みが始まった。