にいちゃん
おれたち、きっと じごくだよな
でも、おれ にいちゃんとなら
どこでもいけるよ
どんなにくるしくても
どんなにつらくても
どんなにこわくても
にいちゃんとなら…….
『にい、ちゃ』
蘭『…….ん…?』
『お、れ…たち ずっと、いっ…しょ…』
蘭『…ッ…!!当…たり…前じゃ…ん…ッ…((ポロッ』
にいちゃん、なかないでよ
さいごぐらい えがお…….
『なく、なよ…w』
蘭『…ッ…….竜…….胆…….』
蘭『俺、たち…….なにがあ、っても
いっしょ、だから…….』
蘭『お前…の事、絶対見…つける…から』
みつける…か
たの、しみにして、るよ
『ぜったい…だから…』
ああ、うまく しゃべれない
あたまもぼーっとしてきた
もっともっともっとおはなししたいのに
蘭『待…って…ろよ、絶…対…….見付…け…るから』
でも、にいちゃ、んが みつけてくれるなら……
またおはなし、できるよね
にいちゃん
“だいすき”
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桜が舞い散る季節 俺は図書館に行こうとしていた
理由は勿論勉強…では無く、親に勉強しに行くと見せかけて漫画を読みに行くためだ。
あの漫画の最新刊出てっかな~……
あ、そういえばあの漫画も面白そうだったし…..
俺は漫画を楽しみにし、
そんな事を考えながら歩いていると。
横にすれ違った人が居た
…ッ…?何今の…
何処か懐かしい感じが…見覚えがあるっていうか…
初対面、その筈だが 何処か見覚えがあるその人に興味を持ち、歩く足を止め
じーーっと見ていると
彼も動きを止めた それも急に
その人は長い髪を靡かせ 俺の方を振り向くと
すれ違った人『あの…』
そう声を掛けてきた 初対面なのに……
でもまぁ、俺も興味があったし丁度いい…?
『…はい』
すれ違った人『…お名前…伺っても…?』
…は?此奴、阿呆…? 初対面で『あの』『はい』しか喋ってないのに名前…!?
『いやちょっとそれは…….。』
流石に名前は無理、年齢とかならまだいいけど…。
すれ違った人『…….』
すれ違った人『…….竜胆?』
???『おい竜胆、喧嘩行くぞ』
…ッ…….?何今の…….また……….
それにこの人何で名前知って…….
『ぁ…….は、い。』
俺は何も考えずに “竜胆”その名前に反応してしまった
すれ違った人『….竜…胆…な、の…?』
だから反応したじゃねぇかよ…
この人ちょっとおかしい人…….?病院連れて行った方がいい?
俺がそう心配していると
すれ違った人『…ッ…….ポロッ』
急にその人は泣き出した 本当に唐突に
え、俺なんかした?何もしてないよね?
え?嘘?え?
『あの…えっ…と、どうしました…….?』
すれ違った人『…….竜胆…ッ…….!!!!!!!!』
ギュッ
『…………..は???』
え、何今…….俺、急に抱きつかれてんの?
え、なんで?え? 頭の中が?で溢れかえる
???『竜胆~!!ハグさせろ!!!』
…?今の人…….この人に似て……
“お前…の事、絶対見…つける…から”
…….ッ…….!!!!!!!!
『…にい、ちゃ…?』
俺は何も知らない、何も分からない筈なのに
頭の中に “兄ちゃん” その言葉が出てきた。
すれ違った人『…ッ…..りんど…ッ…!!!』
…ああ、そうだ
思い出した、全部
『兄ちゃん、マジで見つけてくれたんだね』
俺はこの人…….兄ちゃんの頭に手を添え、そう呟く
兄ちゃんが見つけてくれたから
またお話、出来るね
兄ちゃん
“愛してる”
コメント
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ふぇ、しゅき。謎ストーリーなくせになんでこんなうめぇんだよ、、、