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女神の封印の地を探すため、祈りを捧げていたヴァレナ――だが、方角すら感じることができない。
そんな状況の中で、フィンがヴァレナの隣まで歩み寄ってきた。
「……フィン?」
疑問の声でつぶやいたヴァレナの隣で――フィンは膝を突いた。
先ほどのヴァレナと同じように跪き、手を組み――目を閉じている。
その体勢のまま、フィンは口を開いた。
「僕たちが探しているのが、聖女と聖獣騎士の力を与えた女神なら――ヴァレナだけの祈りじゃ、足りないんじゃないかと思って」
「……あっ」
それを聞いたヴァレナは、腑に落ちた。
(私一人の力でどうにかできることじゃ、ないんだ)
こうしてここまで――聖女の生贄の儀式以外の道を見つけることができた*****************
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