テラーノベル
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心「お土産も買えたし、自分用のお土産も買った。うん!満足満足!」
和馬「店長用も買わないと」
心「ねぇ、和くん。お揃いのなんか買わない?」
和馬「じゃあ俺が買うから好きなの選んでよ」
心「そうじゃなくて一緒に選びたいの」
和馬「俺そういうのよく分かんないんだよ」
心「だから探しながら見つけようよ」
心「これピアスだけど付けたら似合いそうだよ!」
和馬「彩はピアス開けてるよな」
心「和くんも興味出てきたの?」
和馬「最近ちょっとだけだけど」
ふと目に映った指輪に気を取られてしまった。
和馬(早すぎる。何がなんでも早すぎる)
心「うちは嬉しいよ」
和馬「…生半可な気持ちで渡したくないし、言いたくない」
心「今は生半可ってこと?」
和馬「そうじゃなくて、責任とか許可とかそういうのもろもろ足りないから」
心「結構ちゃんと考えてくれてるんだ……」
彩はそっぽ向いていたが耳は真っ赤に染まっているのを見逃さなかった。
心「うちはいつまでも待ってるからね」
和馬「遠くに行くフラグみたいだからやめて」
心「行かない行かないw」
和馬「なんでこんな会話してるんだ。流石に気が早すぎるだろ」
心「確かに!名前呼びになって変なテンションになってた気がする」
会話を遮るようにラインが来た。
和馬「夜麻からか」
心「なんて?」
和馬「ちゃんとお土産買ってだって」
心「あ!うちも買おうと思ってたんだった!」
和馬「じゃあ先にお揃いの買って、その後に夜麻のお土産買いに行こ」
心「あと店長のお土産も!」
お揃いの星の砂キーホルダーと夜麻、店長のお土産を買い2日目が終わった。
最終日は平和記念資料館、沖縄ワールドに行き修学旅行が終わった。帰りの飛行機はみんな疲れていたのか、先生すらも眠そうだった。
今は帰り道を彩と話しながら駅まで歩いている。
心「名前呼びも慣れてきたね」
和馬「今日の朝思いっきり君って言ってたけどな」
心「うわ、朝だったら君もうちの事心さんって言ってたじゃん」
心「で、思い出したように亜美菜達の前で彩って言って顔赤くしてたくせに」
和馬「流石に人前は…恥ずかしい……」
和馬「…明日は休みだったっけ?」
心「うん。これで学校あったら理不尽な理由で休むところだった」
心「ただでさえ家まで帰るのダルいのに」
和馬「じゃあ俺の家来る?」
和馬「二駅近いし」
心「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな…!」
すると急に後ろからクラクションを鳴らされた。俺と彩は驚いて音がした方を振り向く。
助手席の窓から見覚えのある顔がのぞいていた。そう夜麻だったのだ。つまり運転してきたのは俺の母親だった。
和馬「母さん!?」
「ライン見なさいよ!何回ラインしたと思ってるの?」
和馬「あ、機内モードから戻してなかった」
和馬「てか仕事は?」
「休みもらったの!それも1ヶ月くらいね」
「それよりも隣の女の子は?」
心「あ、えっと!心 彩です!和…和馬くんの彼女です!」
「あらぁ〜」
和馬「疲れてるからツッコませないで」
「彩ちゃんね!今日は家に泊まってく?」
心「え?いいんですか!?さっき和馬くんにも家に来るか言われてて」
「とりあえず車に乗って乗って!」
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