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「ふふふ。気持ちよさそうに寝ているな。自分にどんな運命が待っているかも知らずに」
レオナードを寝室へ運んだシンヤは、彼女の顔を覗き込んでいた。
「シンヤ。本当にやるのカ? 寝込みを襲うなんて、強い男のすることじゃないゾ」
「仕方ないだろ。彼女には何か事情があるみたいだし、正攻法では体を許してくれなさそうだ」
レオナードの出自は謎である。
パーティメンバーの男達から”レオナード様”と呼ばれていることから、貴族の娘ではないかとシンヤは推測していた。
しかし、その割には礼儀作法に疎いところがあり、口調も荒っぽい。
もしかすると、生まれだけが貴族で、何らかの事情により平民として育てられたのかもしれない。
どちらにせよ、今のレオナードがなかなかに魅力的な少女であることに変わりはない。
「でも、やっぱり強い男らしくないヨ。寝ている女にこっそり手を出すなんテ……」
「んん? ミレアは俺の強さを疑っているのか? ならば、今ここで証明してやろうか? 俺がお前よりも遥かに強いことを」
シンヤはそう言うと、ミレアの腕を掴んだ。
そのまま強引に引き寄せると、彼女の唇を奪う。
「むぐっ!?」
突然の出来事にミレアは目を見開く。
だが、抵抗する素振りはなく、むしろシンヤを受け入れていた。
(こいつ……。やはり、無理やりされるのが好きなタイプだな)
ミレアの反応を見て、シンヤはそんなことを考える。
「あっ! ダメだ。レオナードが起きるゾ……」
「大丈夫大丈夫。ちょっとやそっとじゃ起きないって」
シンヤはミレアの服を脱がしていく。
「あぁ……。シンヤァ……」
「相変わらず感度が良いな……。こことか、触られただけで感じてしまうんだろ?」
「うん……っ!」
ミレアの体は火照り始めていた。
「じゃあ、もっと良くしてやるよ」
シンヤはミレアの胸に触れると、それを揉み始めた。
「ひゃあんっ!?」
ミレアの口から甘い声が漏れる。
「良い声で鳴くじゃないか」
「だって、シンヤが上手すぎるカラ……」
「そうか。なら、これはどうだ?」
今度は先端の突起を摘まむ。
「あぁっ! はぅうううううう!!!!」
その瞬間、ミレアはビクンッと体を震わせた。
「おいおい。ちょっと触っただけだぞ? これぐらいで達するなよ」
「ち、違う! あたしは達してなんか……」
「そうか。それは残念だ。それなら、次は下の方を弄ってみるか」
シンヤはミレアのスカートの中に手を突っ込む。
「待て待て待て! そこはダメーー!」
「待たない」
下着越しに触れてみると、そこは既に湿っていた。
「ふふ。もう濡れてるぞ」
「い、言わないデ……」
「ほらほらほら」
シンヤはミレアの大切なところを指で擦る。
「はぁっ! ああ! ああああああ!!!!!」
その刺激に耐えられず、彼女は叫び声を上げる。
こうして、シンヤはまずミレアの体を堪能したのだった。
「ううぅ……。シンヤ、凄すぎるゾ……」
ミレアが息を切らせながら呟いた。
「まだまだ序の口だぜ?」
「これ以上されたラ……。あたし、おかしくなっちゃウ……」
「ふふ。なら、続きはまた今度というわけか」
「そ、そうだナ……。奴隷なのに、シンヤを満足させられなくて不甲斐ナイ……」
「気にすることはないさ。十分楽しんだから」
シンヤはそう言って笑う。
「……」
「ん? どうかしたのか?」
すると、ミレアは無言のまま彼に近づき、口づけをした。
「……っ!?」
予想外の行動にシンヤの思考が止まる。
だが、すぐに順応して舌を絡ませた。
「ぷはぁ……」
「いきなり何をするんだ?」
シンヤがそう問う。
「……なあ、シンヤ」
「何だ?」
「あたしは、お前のことが好きダ。愛していル」
「えっ? お、おう。ありがとう。俺もミレアのことを愛しているぞ」
唐突な愛の告白に、シンヤは戸惑いながら返事をする。
今までにも何度か愛を囁きあっているし、今更驚くことでもないのだが、不意打ちだとどうしてもドキッとしてしまうのだ。
「……でも、シンヤはレオナードのことも好きなんだよナ?」
「ん? まあ、好きか嫌いかで言えば、好きだが……。もしかして、気にしているのか?」
ミレアが好いているシンヤが、第二の女であるレオナードに手を出そうとしている。
普通に考えれば、嫉妬心を抱くことは不思議ではない。
「赤猫族の女、強い雄に惹かれる。たくさんの雌を侍らせるのは、強い雄の証。そうやって族長から聞かされて育っタ。それが赤猫族の常識ダ。シンヤが誰を抱こうと、奴隷のあたしが文句を言う筋合いはナイ」
ミレアがそう断言する。
「……」
「でも、シンヤに会ってから少しおかしいんダ。シンヤが女と喋っていると、モヤモヤして……。レオナードと一緒にいる時のシンヤは、なんだか幸せそうな顔をしていて……。そんなシンヤを見る度に胸が痛くて……。レオナードのことを考えると、無性にイライラしてくるんだヨ」
「……そうだったか」
シンヤはこの世界に来て、規格外の魔力で無双してきた。
だが、女性の気持ちに対しての気配りはやや足りなかったようだ。
「分かったよ。俺の一番は、ミレアだ。ミレアが嫌だと言うのなら、レオナードに手を出すつもりはない」
「……それもダメだ」
「えっ?」
「強い雄がたくさんの雌を侍らせるのは当然のこと。女の独占欲に配慮した男が無理をしても、長続きしナイ。赤猫族には、そんな失敗例が語り継がれてイル。実際、シンヤが満足するまであたしは付いていくことができていナイ」
「……なるほど。確かに一理あるかもな……」
「だから、シンヤはレオナードに手を出してもいいんだ。でも、一番はあたしにしてほしい。いつか、赤ちゃんを生ませてほしいんダ」
ミレアはそう言うと、再び唇を重ねてきた。
「ああ、きっと俺の子どもを生ませてやるからな」
シンヤはそう言いながら、ミレアの愛に応えたのだった。