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五条「痛たた…、ちょっと風香、気を付けてよ〜…ね?」
僕は先に目を覚まし、近くに居た風香に注意をし乍も辺りを見渡してみると、さっき迄居た場所と全く違うことに僕は目を見開いた。先程迄の道は、商店街の道であり、アスファルトが舗装されている道だったのに対し、道は土の道だった。しかも、周りは森だらけで建物を探したが近くには無かった。
風香「ん…うん?悟さん…、どうしましたか…、ゑ?」
そして、彼女も起きて周りを見ると唖然《あぜん》としていた。
伏黒「は?」
虎杖「な、何だよ、ここ!」
野薔薇「はぁ!?ここは何処なのよ!」
その後、いつの間にか恵達か起き上がり、僕らと同じく唖然としていた。静寂になっている森の中で沈黙を破ったのは恵だった。
伏黒「先生、ここでずっと立ち止まっていると日も暮れますし、野生動物や呪霊に襲われたら一大事ですよ?ひとまずは、人が沢山居る場所へ向かいましょう。」
と恵はそう言った。こんな状況でも恵は冷静なのが素晴らしいなと僕はうんうんと感心してしまう。僕らは恵の言われたとおりに人が居る場所迄ひたすら歩き続けたのだった。
そして、僕達は三十分もかからないうちに町に到着した。先程、恵が言った通り、人も沢山居たのだった。その時、風香と恵は町と人々の様子を見た後に、町の人達には聞こえないような僕達に聞こえるような声で、
伏黒・風香「皆、此処が何処だか分かったぞ。・皆、此処が何処なのか分かったよ。」
と言った。それを聞いた野薔薇は、思わず大声を出してしまう。
野薔薇「えぇっ!?分かったの!?伏黒、私達は早く帰りたいんだからこの場所を早く教えなさいよ!!」
野薔薇が強く恵にそう言い、野薔薇の隣に居た悠仁は、
虎杖「釘崎、そんな大声出すなって。町の人達に変な目で見られるぞ?💦」
と周りの人達の迷惑にならぬように、野薔薇を軽く注意する。
恵は静かになったところで話を始めた。
伏黒「皆、遠くにある五重塔らしき建物があるのが分かるか?」
と、恵は遠くに建っている五重塔らしき建物に指を指した。五重塔なのか法隆寺なのか分からないけど。恵に続いて、すかさず風香も話をする。
風香「しかも、町の中心部に建てられているし、木造建築も多いことが分かるわよね。おそらくだけど、此処は江戸時代の京都ということが特定出来るわね。」
と風香も恵と同じくらいの小声で僕達に言った。それを聞いた悠仁は二人に新たな疑問を言った。
虎杖「でも、場所が分かったとしても帰る手段はどうするんだよ?」
その言葉を聞いた二人は頭を悩ました。確かに悠仁の言うことは間違ってはいない。何せ、僕らは江戸時代の京都にタイムスリップしてしまっているし、帰ることすらも出来ないのだ。此の儘、この時代で一生過ごすのは僕はまっぴら御免だ。それに、僕も一つだけだけど疑問がある。何故、僕らは江戸時代にタイムスリップしてしまったのかだ。アニメやゲームの世界に入ったかのようなそんな非現実的なことが起きてしまったのかが可笑しいことだ。僕はこの時、そんな非現実的なことは全く信じたくなかったのか何か他のことも考えていた。僕がそんなことを思っていると、風香達は移動をしようとしていた。
風香「悟さん?大丈夫ですか?早くしないと置いて行ってしまいますよ?」
と、最後尾に居た風香にそう言われ、「あ、めんごめんご。❤️風香、教えてくれて有難うね。」と返事をした。