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紫side
この子は怪我が本当に酷かった。骨は折れてるし、声は潰れてる。しかも痩せすぎていた。一体誰が…俺は顔を顰めてしまう。これからはもう、そんな思いさせないからね、。
アジトへ着くと青ちゃんがすぐに来た。しかも、すごく心配した顔で。青ちゃんは、「ねぇ、この子大丈夫?」って聞いてきた。「ん〜、あんまり…」と言うと青ちゃんも顔を顰めた。きっと、同じ辛い思いをしたからだよね…。「ご飯食べれる?」と青ちゃんが優しく聞くと、名前もまだ分からないその子は首を傾げた。「試しに食べてみよっか、」と青ちゃんは言い、その子は頷いた。桃くんがソファーに優しく下ろすとオロオロし始めた。まるで、こんな椅子座ったのは初めて、という顔で。「んふ、今日から毎日座れるんだよ?」と言うと顔をキラキラさせた。青ちゃんはご飯を持ってきて、その子に「はい、あーんして?」と言ってお世話をした。桃くんにやってもらったことをそのまましてるみたい。弟ができたみたいで嬉しいのかな、って思う。あ、青ちゃんが色々質問してる。「ねぇ、君名前は?」「青ちゃん、その子多分声出せないよ?」「ええっ!そうなの!?じゃ、じゃあ字は書ける?」その子はコクンと頷いた。紙を渡すと、とても綺麗な字で橙、と書いた。「ん〜、橙くんであってる?」青ちゃんが言うと頷いた。また、青ちゃんが食べさせることを3回ほど繰り返していると、橙くんはお腹いっぱいになったのか、すみません、せっかく作っていただいたのですがこれ以上は…と書いた。青ちゃんはそれを見て笑顔で「全然、だいじょ〜ぶ!桃くんに食べさせるから!」 と言った。少しずつ食べてもらわなきゃなって俺は思う。その後は桃くんがお風呂にいれてあげてた。これからは4人かぁ〜、どうなるかな…