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カフェテリアは多くの学生で賑わっていた。テラスにある日当たり良好な四角いテーブルに、荘厳なホールの下にある横並びのテーブル、そしてちょっとした会合に使える植物で仕切られた円形のテーブル。色々な方法で使えるのがメリットだ。

そしてここで提供される食事は有料だ。学生を識別する魔力登録されたピンを生徒は胸元につけていて、それを魔力スキャナーにかざすことで料金が引き落とされる方式だ。奨学金制度による入学者は免除されているが、基本的には全ての学生が支払うことになる。高位貴族なら使用人を連れてくることを検討するのかもしれないが、使用人を連れてくることはこの学校の規則で許されていないのでこのカフェテリアはいつも混雑しているらしい。おや、よく見た顔がいる。

「マリア、来てたのか。」

「ええ、良かったら一緒に…」

「それは魅力的だな。」

そんな中、ちょっと騒ぎ声が。

「平民風情が偉そうな顔しやがって…」

おやおや、これは介入しなきゃな。

「マリア、席を2人分とっておいてもらえるかい?ちょっと用事ができた。」

そう言って俺は立ち去る。

「元気そうで何よりだ。そう言えば知ってるかい?感情が高ぶると頭に血が上る。そうすると気絶しやすいらしい。午前中も君は気絶してたみたいだし少し今日は早めに寮に戻るべきだと思うが。」

そう言って俺は午前中倒したあの公爵家の息子に声をかける。そうしたらアイツは逃げていった。すごい小心者だ。

「やあ、大丈夫かい?ジョー・アルヴィアン。君は?」

「サイモン・モンテベルデ…、です。」

「モンテベルデ商会か。いつも使わせてもらってるよ。良かったら一緒に食べるかい?」

「大丈夫なんですか?」

「もちろん。」


「マリア、テーブル席を確保しておいてくれてありがとう。マリア、こちらがサイモン・モンテベルデ。モンテベルデ商会の次男。サイモン、あちらがマリア・フレンベルグ。ファーラン神聖帝国の王女様だ。」

「よろしくお願い…、します。」

「こちらこそよろしくお願いいたします。」「それじゃあ、料理を取りに行かないとね。」

『引きこもり侯爵子息』のダークサイド生活

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