私は小学生の頃、泣きながら訴えた。
なぜ私だけは意見を聞いて貰えないのか。なぜ信じてくれないのか。
ママは
「被害妄想も大概にしなさい。ちゃんと理解してあげてるし、ちゃんと育ててあげてるじゃないの!」
パパは
「お前には可愛げがなさすぎる。くだらないことに時間を使わせるな。」
お姉ちゃんと妹は面白そうにこちらを見ていた。
唖然とした。
私がずっと耐えていると思っていたことは家族はなんとも思っていなくて、全部私が悪いことをしたで終わるんだ。
私が、悪いんだ。私の勝手な妄想なんだ。
そんな事有り得るのかと泣きそうになった。でも泣けば私は家に入れて貰えなくなる。だから私は堪えた。
口を食いしばって口角を上げて、涙袋を作って、
「そっか。わかった。変な勘違いしてごめん。」
この時、身体に大きくて暗い穴が空いた気がした。
ずっと嫌悪感で吐きそうで、頭痛がした。
私はその穴を誰かに見られてしまいそうで、なんだか恐くて、どんなに暑くてもマスクをして、肌が隠れる服を着た。
誰かにずっと見られている気がした。見られたくなかった。
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