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もう読んだ読んだ!!📖✨ 第885話お疲れさま〜! 「予想通りにだけ動く世界」かあ……和束ハルの母親、想像以上に重そうなキャラだね💦 でも「予想外も悪くない」ってハルが言い切るところ、じんわり沁みたよ…😢💕 あと千歳くんが真っ先に情報もらえるポジションなの、なんかいいな!「買われてる」って和泉さんも言ってたし、頼られてる感じが伝わってくるよ🌟 ゆずジャムのエピソードもほっこりした〜🍊✨
和束みやびは世界を作り変えたいのかもって話。緑さんが言うには、その線で今までのことを見直してるんだって。もちろんそれで決まったわけじゃなくて、まだたくさん調べてるし、いろんな説があるんだけど。
それはそれとして、今年も星野さんからゆずをもらった。あり得ない量を。腐らせたくなかったから、せっせと皮剥いて果汁絞って、ジャムをたくさん作った。星野さんにお裾分けの分と、うちの分と、で選り分けてもまだ余る。緑さんにも一瓶あげるとして、そうだな……近所だし、和束ハルにも一瓶やろうかな。あいつ、なんだかんだで主婦やってるそうだし、ゆずジャム一瓶くらい使いこなすだろ。
LINEしたら「欲しい」とのことだったので、ジャムと、おまけに使い切れなかった生ゆずを持ってったらえらく喜ばれた。
「助かるわ! こういう気の利いたもん、あるとうれしいけど買うと高いからな! 星野さんって人にもお礼言うといてや!」
『うん、あるとなんだかんだで使うよな』
「暇なら茶ー飲んでき。ええバウムクーヘンあるで」
『じゃ、お呼ばれしよっかな』
家に上がって、砂糖がけのバウムクーヘンと渋ーいお茶楽しんでると和束ハルが言った。
「こないだアホ吸血鬼がきたやろ?」
アホとか言うなよ。まあ和束ハルから見たらアホしか晒してないか。
『なんかあったのか?』
「うちの母親が世界を作り変えたいんやないかって言ってたらしいな」
『うん、心当たりあるのか?』
和束ハルはため息をついた。
「仮にそうやとして、ぜーんぶ自分の思い通りになる世界やと思てな…」
『全部自分の思い通り?』
なんでもわがまま放題とか?
『よくわかんないけど、王様にでもなりたいのか?』
「ちょいちゃうな。前に美枝の特性話したやろ?」
『んー、何ていうか、こだわりとか自分ルールが強くて、予想外のことが起きると訳わかんなくなっちゃう、みたいな?』
「せやせや。美枝を産んだ女やからな、あの女も似たようなとこがあるんや。まあ、美枝はパニクるだけやけど、母親は自分の予想外を深刻に憎んでぶちのめしに行くんや」
和束ハルは、茶をすすってから置いた湯のみの中を見つめた。
「せやから、予想通りに生まれんかった娘たちへの当たりがひどい……」
『じゃあ、わがまま放題じゃなくて、自分の予想通りにだけ動く世界がいいってことか?』
「まあ、娘としてはそう予想するで。予想外も悪くないもんなんやけどな」
『いい方に予想外もあるもんな』
「そう言うことや。うちはうまくいかんかったけど、うちの予想以上に高千穗先生がうちのこと大事にしてくれとったから、まあええかって、そう思えとる」
『惚気聞きに来たわけじゃないぞ』
「やかまし」
和束ハルはシッシッと手を振った。
『このこと、あかりさんが見る日報に書いてもいいか?』
「そんなもん書いとるん? ええけど」
『ありがとな』
帰ってその事を和泉に話したら「それ千歳に一番に言ったとしたら、相当買われてるよ千歳」と言われた。
『そういや、緑さんにも特に言ってないって言ってた』
「なんかの権力闘争が嫌だからまず千歳に言ったのかもだけどね。しかし、そうだな、自分の予想通りの世界か……」
和泉は考えこんだ。
「自分の予想しない出来事が起こってほしくない、穏やかに暮らしたい、その極地ということなら、目指すところは全く理解できないわけではないけど……具体的にどうやるんだろうな?」
『世界作り変えてもそんなことできるのかな?』
「でも、それこそ術式を書く人に聞いたほうがいいかな。俺たちだけじゃわかんないね」
『そうだな』
そういう訳で、日報には和束ハルの予想と、術式に詳しい人に予想通りの世界が作れるか聞いて下さいって書いた。どうなるのかな?