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桜が舞い散る季節、『私は恋をした。』
行き交う人の群れ。朝の通勤、通学ラッシュ。
その中で少し背の高い男の子とすれ違った。
それはあまりにも美しくて思わず言葉が溢れてしまいそうになるほど。
「イケメンやったなぁ。」ふと教室で呟いた。
「え、何?美桜にも春が来たん?!」
興味津々に聞いてきたのは親友の莉佳子。
幼馴染というのか腐れ縁というのか。
唯一の親友だ。
「そんなわけー!ただ、朝イケメンとすれ違ったの」
「なーんだ、好きな人出来たら真っ先に教えなさいよね!」
「わかってるよ。」
私に恋とか、出来るわけないよ
ピーピーピー(機械音が響く)
「はいお疲れ様。最近はどう?」
「薬のおかげで」
「効いてる証拠だね!」
「これって、いつまで持ちますか、、?」
「今の医学じゃ1年が限界です。」
私は、記憶を忘れてしまう病気らしい。
1年後には私が誰かも、親さえも分からなくなる。
だから恋なんて、しない。
「そうですか。ありがとうございます」
「そんなに気を落とさないで、一緒に頑張りましょう!」
「は、、い。」
「美桜ー!!!起きなさい!」
朝から頭が痛くなるような声で起こすのは母だ。
「わかってるー!!!」
「おはよぉ、、」ふと時計を見ると7時50分だ。
「え、やば!?電車乗り遅れる!!」
走り出す私を背に母は、「お弁当持ったー?」と叫ぶ。
だが、そんなことを気にしてる余裕は無い!
私はもう1回あの美しい男子をみたい!!
コメント
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めっちゃ投稿しててビビる