テラーノベル
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・・・・・・
あれ?なんだろう。これ。
小さい頃の…?
・・・・・・
『あはは。〜〜くんのすきなひと、だぁれ?』
『は、がつく人!』
『えー、だれだろ』
『ゆうみちゃんじゃない?』
『はしもと、ゆうみちゃん』
男の子は、一瞬、悲しそうな顔をした。
けれど、すぐに笑顔を取り戻した。
ゆうみちゃんは照れたような、嬉しそうな、困ったような、そんな顔。
『えへへ、そうかな』
・・
・・・・
・・・・・・・
あれ。目を覚ますと薄暗い光がカーテンから漏れていた。
ふふ。
懐かしい。
あの頃の記憶。
あたたかい。
だいじなだいじな記憶。
スマホを見ると午後6時をまわっていた。
あちゃー、昼寝してしまった。
こりゃ夜更かしコースか…?終わったァ…。
スマホに通知1件の文字。
蒼【凛、いいってさ。だからさ、一緒に組もう!男子は決まっちゃってるけど女子はきまりそう?】
涼風くん…。良かった。
ってなんで私が安心してんだ?
【うん、夕海が仲良くなった子がいるらしい。樋口楓って子、知ってる?】
ピコンッ
蒼【知ってるかも。あんまいい噂は聞かないけどね…】
ふーん?
まぁ…明日様子見てみる?か。
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