テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

僕らの関係

一覧ページ

「僕らの関係」のメインビジュアル

僕らの関係

10 - 第8話

♥

116

2023年08月20日

シェアするシェアする
報告する

ホソク

目を覚ますと、日が落ちて夜になっていた

窓際の椅子に座ったまま

仕事の資料に目を落としている社長

休む時まで仕事をするのか…

と胸がキュッと締められた気がした


僕が起きた事に気付いたのか

こちらに顔を向ける社長

しかし、すぐに資料に視線を戻して

🐨「体調はどうだ」

と短く吐かれ

🦄「だいぶ良くなりました」

「ありがとうございます」と口にすると

「そうか…」と小さく答える社長

時間が気になり、時計に目を向けると

短針は8時をさしていた

🦄「すみません、僕のせいで夕食の時間が…」

🐨「仕方ないだろ、今から行けばいい」

といつもより優しく返され

少し驚いた


社長の後について部屋を出て

夕食を食べに行く

席に着くと、次々と様々な和食が出てくる

「いただきます」と言って

食べ物を口に運ぶ

どれも美味しくて幸せだなと思った

社長は、いつもと変わらぬ顔で食事を進めている


昔、僕がいつもナムジュナの分もお弁当を作って持って行くと

🐨「いつもありがとう」

と言って笑顔で言ってくれたっけ

屋上で2人っきりで食べていたあの時間は、幸せなひとときだった

🐨「ホソガの料理はいつも美味しいな」

とニコニコ笑ってくれていたのに

あの笑顔はどこに行ってしまったんだろう…

と悲しく思ってしまう


社長は、何も発す事なく食事をしている

この光景はいつもの事だが、いまだに慣れない

食べる顔を見るたびに、昔の笑顔と重なり胸が締め付けられる

🐨「ホソク」

突然名前を呼ばれ

驚いて顔を上げる

🐨「明日は、8時に朝食を食べ、10時半に旅館を出る」

🦄「分かりました」

🐨「体調が悪いなら早めに伝えろ」

🦄「はい」

社長は、それだけ言って

再び食事を始めた




そっけない態度に時々胸を苦しめるけど




社長が知るよしもない…











明日も仕事だ




早く戻って眠りにつこう…













__next⇨__

この作品はいかがでしたか?

116

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚