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倒れてから三日後。
私たちの学校は夏休みに入った。私は夏休みに入ってパパがいる家にはいたくないから、勉強と言って朝からあの図書館に来ている。
もう歩くのもきつかった。
実際のところ勉強なんてほとんど頭に入らなかった。持たされた朝ごはんと昼ごはんは吐き気がして食べれる気がしないから後で捨ててしまおう。
夏休みに入ってからはここに来るなんて何も言ってないし、あいつはいないかもしれない。
でも、どうしようもなく会いたかった。
まさかね、なんて思って窓のカウンター席に座って勉強道具を広げ始めると、
「優香、?」
後ろから安心できる声が降りかかった。
なんだか涙が出そうだった。
それから夏休みも、私たちは一緒に帰った。
私は私の体がなにかに縛りつけられていっているような、蝕まれていっているような感じがしていた。