テラーノベル
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告白してから、世界が急に変わったわけじゃない。
教室はいつも通り騒がしくて、
授業は相変わらず眠くて、
昼休みは変わらず時間が過ぎていく。
でも——
隣にいる目黒蓮の存在だけが、特別になった。
(……付き合ってる、んよな)
そう思うだけで、胸がそわそわする。
⸻
朝、教室。
「おはよ、康二」
名前で呼ばれて、心臓が跳ねる。
「お、おはよ……蓮」
小さく笑うと、目黒は安心したように目を細めた。
それだけで、昨日より距離が縮んだ気がした。
⸻
昼休み。
いつものように二人で弁当を広げる。
「なあ」
目黒が箸を止める。
「……嫌だったら言ってほしいんだけど」
「なに?」
「周りに、バレないようにしたほうがいいよな」
その言葉に、康二は少し考えた。
「……蓮は、どうしたいん?」
「俺は……」
目黒は一瞬、視線を逸らしてから言った。
「康二が嫌じゃなければ、隠すつもりはない」
その“向井が基準”な言い方が、胸に刺さる。
「俺も、同じ」
そう答えると、目黒は小さく頷いた。
「じゃあ、ゆっくりでいい」
無理をしない。
急がない。
それが、目黒なりの優しさだった。
⸻
放課後。
人の少ない階段で、並んで座る。
沈黙が、心地いい。
「なあ蓮」
「ん」
「俺さ……彼氏できたん初めてやねん」
正直に言うと、目黒の肩が少し揺れた。
「俺も」
「……そっか」
照れたように笑う康二を見て、目黒はそっと言った。
「不安なことあったら、すぐ言え」
「蓮もな」
目黒は、少しだけ迷ってから、手を伸ばす。
指先が、そっと触れる。
「……手、繋ぐ?」
控えめな問い。
康二は、ゆっくり頷いた。
「うん」
指と指が絡む。
強くない、でも確かな温度。
「……落ち着く」
康二がそう言うと、目黒は少しだけ力を込めた。
「俺の居場所、ここでいい?」
「それ、俺が言いたい」
二人で小さく笑う。
恋人になったからって、劇的なことはない。
でも——
一番近くにいていい場所が、
お互いの中に、ちゃんとできていた。
ちょっと今回よくわからん
コメント
2件
テストとかあってやっとコメントできたーー!またあげてくね たまに物語わかんなくなるよね笑