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#吉田仁人
ゆ。
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#ご本人様とは一切関係ありません
ぴよたろう
15
9
それは、とある夏の日だった。
外は蒸し暑くて、滝汗をかきながら病院へ行った。
ただの体調不良。
薬を貰うためだけのはずだったが、まさか衝撃の事実を突きつけられることになるなんて。
「山中柔太朗さん、あなたは…」
「列記としたΩです。」
🤍「は?」
あんなにうるさい蝉の鳴き声が、とたんに静かになった。
「なー!お前って、Ωなんだろ?」
「ヒート起こせよ!ヒート!」
「おーい!だれかαいねぇか!?」
🤍「……っ」
「黙ってねぇで喋れよ!!!」
ガンッと、俺の椅子を蹴る。
その椅子は簡単にバランスを失い、俺も倒れてしまった。
🤍「ぃた、っ…」
「声ちっさー!!なんて言いまちたか?」
これは、小学生の出来事。
この頃のトラウマは酷いものだっただろう。
幼い頃にこんなことされたらたまったもんじゃない。
そして、中学生になった。
俺は必死にΩであることを隠し続けた。
だけど、……
中2の春。
🤍「っはぁ、はぁ…っ///」
🤍(やば、っ……ヒートっ、!)
「なー?なんか教室めっちゃ甘い匂いしねぇ?」
「それな!?誰だよお菓子持ってきたやつー!!」
🤍「はぁ、っ…はぁっ……///」
🤍(きっつ…)
「はいはい、授業進まないから騒がないの」
非常に残念なことに、まだ授業は始まったばかりだ。
こんな状態で手を挙げて保健室なんぞ行けるはずもない。
そんなとき。
❤️「先生、山中さんの体調が悪そうなので保健室連れてってもいいですか?」
🤍「っ、?」
彼は、前の席の”曽野舜太”だった。
その後ろ姿は、俺の赤くなった頬を、自然と周りから隠してくれているようにも見えた。
「あら、山中さん大丈夫?」
🤍「はぁっ、はぁ、っ///」
❤️「っ!大丈夫じゃなさそうなんで!!」
❤️「行ってきます!(姫抱」
クラスが騒然とする。
「あら、……」
先生も固まってしまっている。
だが、俺はそれどころじゃなかった。
🤍(いしき、…が…… )
❤️「っ、頑張れ、あとちょっとで着くからっ!」
優しく、そう言ってくれた気がした。
❤️「失礼しますっ!」
❤️「誰もいない!」
ベッドに、優しく降ろしてくれる。
❤️「大丈夫?」
🤍「……ん、//」
❤️「………っ、」
❤️「ちょっと待っててな、」
🤍「…、?」
そう言って彼は離席した。
しばらく経ち、俺はだいぶ落ち着いてきた。
その時、
❤️「落ち着いた、?」
🤍「…うん、」
❤️「1人にさせてごめんな、」
🤍「いや、全然」
🤍「むしろ、ありがと」
❤️「ふふ、どういたしまして」
❤️「柔太朗くん、だったよな?」
🤍「うん」
❤️「柔太朗くんって、Ω?」
俺の中学生活は、終わったと確信した。
コメント
3件
ああ、読み終えました。第1話「出逢いと秘密」、感想を書きますね。 Ωであることを隠さなければならなかった幼少期のトラウマから、中2でヒートを起こしてしまう柔太朗くん。その窮地を救った舜太くんの姫抱っこ、かっこよかったです。でも最後の「Ω?」という問いかけで終わるのが、すごく緊張感を残していて……。彼はαなんでしょうか。それともただの優しいクラスメイト? 設定の「α×Ω主従契約」というタグが気になります。続きが待ち遠しいです。