呼び捨て🐜
ご本人様のとの関係はございません。
続きです。
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〜二度と戻らない一週間〜
最後のステージが迫り莉犬の体調は限界に
近ずいた。
彼は、メンバーたちと会話一つ一つをまるで
宝石のように心に刻みつけようとした。
配信中、ころちゃんがいつものように
[莉犬くん、可愛い担当ずるい!(๑˘・з・˘)]
と、ふざけていると莉犬は、笑いながら
[ころちゃんも可愛いじゃん!]
と返した。
その時、ころちゃんが本当に心の底
嬉しそうな顔をしたのを見て
莉犬は胸が締め付けられた。
ある夜ジェルくんが莉犬くんに電話をかけてきた。
[莉犬相談があるんだよ。]
[俺の次の個人曲いつもより]
[大人っぽい感じにしないんやけど、]
[どう思う?]
ジェルくんはいつも莉犬を末っ子のように
可愛がるが、音楽の話になると真剣だ。
莉犬は、痛みで少し震える声を悟られないよう
ゆっくりと、
熱意を込めてアドバイスした。
[ジェルくんの声の幅なら大人っぽい]
[って言ってもただクールじゃなくて]
[どこか温かい、包め込まれるような]
[色気が出ると思う。]
[そういう曲にしようよ! ]
[おぉ!さすが莉犬!それや!]
電話を切った後、莉犬はベットに倒れ込んだ。
ジェルくんの未来の曲を聴くことは出来ない。
それでも、彼らの未来を照らすヒントを
少しでも残せたら、それで良いと思った。
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𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸55
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