ゾム君メインの話〜！

第3話

あぁ…ゾム。ここに…居たんだね……？

115

2022年01月11日

#ホラー

#青春恋愛

#ミステリー

#ファンタジー

#ドラマ

#大人ロマンス

四季　玲夜

なぁ…ゾムさん、帰ってきてや

お前が帰って来ないせいでみんな可笑しくなったんやで？

ショッピくんは、お前から貰ったモノを全部大切そうに抱きしめて

『ゾムさん、ゾムさん帰って来たんですね？よかったッスよ今日は何しまスか？』

て、ずっといってるんや

オスマンは、誰もいないお茶会を開いて

『ゾム～今日のお菓子もうまいめう～材料は、何使っためう～？』

て、いいながら厨房に置いてあったマカロンを食べ続けてるや

ひとらんは、イフリートを抱きしめて

『大丈夫だよ、ゾム、帰ってきたからまた、沢山遊んでくれるよ、よかったね～』

ていいながらひとらんが作ったゾムの墓の前でイフリートと一緒に座り込んでいるんや

コネシマとシャオロンは、訓練所であと一人いるように振る舞いながら

『『おお！ゾム！やっぱりお前とコネシマシャオロンとやり合うのが一番やな！』』

て言い続けてるんや

エーミールは、ただ、一人で図書館の椅子に座り

『ねぇ、ゾムさん、この本とか、お勧めですよどうです？良ければお貸ししますよ？』

ていいながら片手に初めてゾムさんが気に入った本を誰も座っていない椅子の虚空に差し出していた

トントンは、食堂で座り込んで

『…ゾム、もう俺くえへんよ、やから…やめてや…ゾム』

ていいながらもう何も無い皿にスプーンを片手に俯きながら呟いているんや

ロボロは、ゾムの服を抱きしめて

『あは、なんやゾム！ここにおったんやな！驚かせんといてや～！』

ていいながら虚空に向かって笑顔で話しかけてるんや

兄さんは、射撃場に嬉しそうに来て

『ゾムさん今日は、これを試してみて下さい！』

とゾムの一番のお気に入りの銃を虚空に差し出して自分で的に当ててるんや

グルッペンは、ゾムの宝物を自分の部屋に集めてキラキラした目で

『なぁゾム！これは、何というモノなんだ！？早く教えてくれ！』

とわくわくした表情をしながら虚空に向かって宝物を差してずっとゾムがいるかのようにやってるんや

今日しんぺい神を見にいったんよ

そしたらな、ゾムさん、しんぺい神

｢…もうダメみたいだね◯◯

君の姿は、彼らと同じだよ｣

ていったんよゾムさん

皆可笑しいよな、だってゾムさんは、今、目の前におるんやから皆と話すなんて出来ないもんなせやろ？ゾムさん？

前へ3 / 3 ページ次へしんぺい神視点

そう言って大先生は、まるで隣に誰かいるかのように話しかけていた

これで、正常な精神をもってるのは、トントンと僕だけ、だろう

あの日、ゾムは、死んだ

彼らは、油断していたんだ

戦前で戦っていたのは、コネシマ、シャオロン、ゾムだった

圧倒的にこっちが有利に傾いていたそんな時だったんだある１つの銃弾がコネシマを撃ち抜こうとしたそれに気づいたゾムは、コネシマを庇ってそれをくらった銃弾がゾムを貫いたお陰でコネシマは、助かった

その後ゾムは、すぐにここに運ばれた

銃弾は、ゾムの胸を糸を縫うように綺麗に貫通していたゾムは、すでに手遅れだった

皆は、なにかの冗談じゃないかと疑っていたでもコネシマとシャオロンが自分を責め続けている姿をみて真実ゾムが死んだをハッキリと認識してそこから段々と壊れ始めた

始めは、コネシマそれに続くようにシャオロンがゾムがいるように狂ったように振る舞い始めた

ひとらんは、真実をしって欲しくてゾムの墓を建てたがそれが逆に悲しくなって壊れていった

ロボロは、コネシマ達と同様に自分を責め続け逃げ道を作ったようにゾムの服を抱きしめて狂っていった

グルッペンは、壊れゆく皆を見て本当にゾムはいるんじゃないかと考えるようになって本当にそこにゾムがいると思い込んで狂っていった

エーミールは、頭を整理する為に訪れた自分の図書館でゾムが初めて気に入った本を見つけて頭を整理する前に真実が襲いかかり、耐えきれず狂ってしまった

ショッピくんは、どんどん狂っていく先輩達を見てああ、そっかそうすればいいんだと言うようにゾムから貰ったモノをゾムだと思い込み狂った

兄さんは、始めこそ、ひとらん同様に真実を認めて欲しくて頑張っていたがぷつりと糸が切れたように急に狂った

オスマンは、お茶会の仲間もいなくなり皆が狂っていく姿をずっと無言で見ていたがもう、どうでもよくなってしまったのか、一人でお茶会を開きゾムがいるように振る舞っていた

トントンは、まだ、正常だけどいつしか同じようになるかもしれない

そして、今日、大先生が訪れた

大先生は、まるで自分が一番正常だと言い聞かせるように隣にいるであろうゾム虚空に向かって皆の様子をかたっていた

それを見て俺は、いった

｢…もうダメみたいだね大先生

君の姿は、彼らと同じだよ｣

とそしたら大先生は、それが、当たり前のように虚空に向かって話しながらここを出て行った

ねぇ、ゾム？

これが聞こえてるんだったら、早く帰ってきてよ、幽霊でもゾンビでも死神でも妖怪でもなんでもいいから、ゾム、早くここをいつもの日常に戻してよ…これだとゾムもいやだろう？

俺もなんか壊れてきてるんだよ…

だから、さ…早く…帰ってきて、ね…ゾム

ん？？さっきよりも短くね？？？

ｽｩｰ_|￣|○ｽｲﾏｾﾝ

＿|＼○＿ﾕﾙｼﾃｸﾀﾞ

ε≡ ヽ＿＿〇ノｺﾉﾄｵﾘﾃﾞｽ。

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四季　玲夜

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