6.君だけの世界
私は〇〇(君)。昨日の記憶が消えてしまう。
思い出そうとしても思い出せないしいつもメモしているけど鮮明に思い出す事はできない。
私は学校でいじめられていたらしい。それが理由で転校した。
学校にどうやっていくかをメモしているので1人で行く事が出来る。
今日は転校初日。電車に乗って学校に行く。
同じ制服を着た男の子が私の方を見ている…
見られるのはちょっと嫌だけど明日になったら忘れているからあまり気にしない。
学校につき自己紹介をする。
席につき、隣の席を見てみると電車でじろじろ見てきた男の子(僕)だった。
(話しかけてみようかな…)
「よろしくね!」
明日になったら忘れるから話しかけた事をメモしておこう。
男の子はぼっちらしい。ずっと顔を伏せて寝ている。
昼ごはんの時間になり私は1人で食べる。
誰かと一緒に食べるのはあまり好きではない。
チャイムが鳴り席につく。
あれ…?隣の席の子がいない。
「あーそいつどうせトイレにこもってゲームでもしてるんだろw」
クラスの男の子が笑いながら言う。
私は少し心配になったけどクラスの子が言うなら大丈夫だと思った。
放課後、教室に誰もいなくなり私は隣の子が心配になり探そうと思った。
私はいつもこう思う…
私は明日、今日の事を忘れる。だから誰かに今日の私の事を覚えていて欲しい。
1階から3階まで隅々まで探すがいない…
男子トイレも探してみたけどいない…
教室に戻ろうと思った時、教室に誰か入っていくのを発見した。
私は急いで教室に戻る…
「あ!君(僕)隣の席の子だよね!探してたんだよ??」
私は家に帰り今日あった事をメモした。
今日あった事はあの子(僕)しか覚えていない。
君(僕)しか覚えていないんだよ…







