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陽葵の部屋。
窓から夜風が吹き込んでいる。
そこに立つ少女。
エクリプスの刺客。
蓮が前に出る。
「三対一だ」
凛が静かに構える。
「ここで止める」
少女は小さく笑う。
「止められるかな」
陽葵が拳を握る。
「やります!」
審判も何もない。
ただの戦い。
蓮が動く。
「行く!」
風で加速。
雷が走る。
バチィ!!
しかし。
少女が手を振る。
空気が歪む。
ドン。
雷が逸れる。
「なっ!?」
凛が氷を放つ。
「凍れ」
シュウウ!!
氷が少女を包もうとする。
だが。
氷が――
曲がる。
まるで見えない壁に当たったように。
陽葵が驚く。
「え!?」
少女が言う。
「遅い」
次の瞬間。
衝撃。
ドォン!!
蓮が壁に叩きつけられる。
「ぐっ!」
陽葵が叫ぶ。
「蓮!」
凛が少女を見つめる。
「……わかった」
少女が少し笑う。
「へぇ」
「気づいた?」
凛が言う。
「力の向き」
「変えてる」
陽葵が首をかしげる。
「向き?」
少女が答える。
「そう」
指をくるっと回す。
空気がねじれる。
「ベクトル操作」
蓮が驚く。
「力の方向を変える能力!?」
少女は楽しそう。
「攻撃」
「重力」
「衝撃」
「全部向きを変えられる」
陽葵が小さく言う。
「そんなの……」
少女が答える。
「ほぼ無敵」
その瞬間。
光が部屋に広がる。
バチィィ!!
蒼真が前に出る。
「なるほど」
「厄介だな」
少女が見る。
「光属性」
蒼真が言う。
「陽葵に触らせない」
光が集まる。
まぶしい。
陽葵が目を丸くする。
「すごい……」
蒼真が笑う。
「少し本気出すか」
光が爆発する。
シュン!!
蒼真が消える。
次の瞬間。
少女の横。
光の斬撃。
シュバッ!!
少女が腕で防ぐ。
衝撃。
ドォン!!
床が割れる。
少女が初めて驚く。
「速い」
蒼真が笑う。
「決勝まで」
「負けられないんで」