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#ギャグ
梨本和広
5,029
匿名N
265
陽葵の部屋。
窓から夜風が吹き込んでいる。
そこに立つ少女。
エクリプスの刺客。
蓮が前に出る。
「三対一だ」
凛が静かに構える。
「ここで止める」
少女は小さく笑う。
「止められるかな」
陽葵が拳を握る。
「やります!」
審判も何もない。
ただの戦い。
蓮が動く。
「行く!」
風で加速。
雷が走る。
バチィ!!
しかし。
少女が手を振る。
空気が歪む。
ドン。
雷が逸れる。
「なっ!?」
凛が氷を放つ。
「凍れ」
シュウウ!!
氷が少女を包もうとする。
だが。
氷が――
曲がる。
まるで見えない壁に当たったように。
陽葵が驚く。
「え!?」
少女が言う。
「遅い」
次の瞬間。
衝撃。
ドォン!!
蓮が壁に叩きつけられる。
「ぐっ!」
陽葵が叫ぶ。
「蓮!」
凛が少女を見つめる。
「……わかった」
少女が少し笑う。
「へぇ」
「気づいた?」
凛が言う。
「力の向き」
「変えてる」
陽葵が首をかしげる。
「向き?」
少女が答える。
「そう」
指をくるっと回す。
空気がねじれる。
「ベクトル操作」
蓮が驚く。
「力の方向を変える能力!?」
少女は楽しそう。
「攻撃」
「重力」
「衝撃」
「全部向きを変えられる」
陽葵が小さく言う。
「そんなの……」
少女が答える。
「ほぼ無敵」
その瞬間。
光が部屋に広がる。
バチィィ!!
蒼真が前に出る。
「なるほど」
「厄介だな」
少女が見る。
「光属性」
蒼真が言う。
「陽葵に触らせない」
光が集まる。
まぶしい。
陽葵が目を丸くする。
「すごい……」
蒼真が笑う。
「少し本気出すか」
光が爆発する。
シュン!!
蒼真が消える。
次の瞬間。
少女の横。
光の斬撃。
シュバッ!!
少女が腕で防ぐ。
衝撃。
ドォン!!
床が割れる。
少女が初めて驚く。
「速い」
蒼真が笑う。
「決勝まで」
「負けられないんで」
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