テラーノベル
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ライブ会場、テレビ局、デパート、ブティック、映画館、美術館、博物館、プール、温泉、本屋さん·····、プリパリには何でもある。
あまりに広いので、ぜんぶ見て回ろうと思ったら一か月はかかるだろう。
プリパリの中心には、あざやかなピンク色のリボンがかかった高い塔がある。
それは高さ三〇〇メートル、大きな鐘を持つプリパリのシンボル、エッペル塔だ。
スカウトマスコットのユニコンは、そこからプリパリをながめるのが大好きだった。
ぐるりとプリパリを見わたすことができる。
キレイで、華やかで、心がウキウキワクワクする。
だけど今日、ユニコンの心をはずませているのは、プリパリのながめだけではなかった。
パラ宿のプリパラから、久しぶりにファルルがやってくるのだ。
大好きなファルルが。
「あ〜、ファルル、まだでちゅか、まだでちゅか〜、ユニコン、ツノを長くして待ってるでちゅ〜」
ユニコンは落ち着かないようすで、プリポートの上をうろうろと飛び回っていた。
「少しは落ち着きなさいでっすポァ」
プリポートには、プランス製の小さなクリーナーをかかえ、「ポァ」とプランスなまりの語尾でしゃべる謎の女性が立っていた。
長い巻き毛で目鼻立ちのはっきりとしたりりしい顔·····、パプリカ学園校長の大神田グロリアによく似ていた。
「待ちくたびれたでちゅ!」
「まだプリポートに上がってから、三分もたってませんポァ。あっ·····、ほら、あそこをご覧なさいでっすポァ!」
女性はクリーナーで空を指した。
クリーナーが指す先には世界各地のプリパラの移動に使われるヘリコプターが飛んでいた。
プリパラではそれをプリコプターと呼ぶ。
とたんにユニコンの表情が輝いた。
「ファルル〜! ここでちゅ! ユニコンはここでちゅ!」
必死で手と、足と、しっぽと、ツノをふりまくる。
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