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空が暗くなってきた頃、私たちはやっと海に辿り着いた。
「さて、着いたけど、何しようか。」
しばらく海の堤防の上で座って話した。
吸い込まれそうな夜空を見ながら、私たちは本当に抜け殻になってしまったんだなと思った。
「ねえ、綺麗な貝探さない?」
私は提案した。
「いいね。昔、俺が海に行った時のお土産に貝、渡したことあったよね。
今考えればいらないよな。」
そう言って翔太は笑った。
「今も大事にとってあるよ。」
翔太はびっくりしたように目を見開いてから懐かしいなーと微笑んでよいしょと立ち上がり、貝を探しに行った。
「あった。」
私はそれを私のバッグの中に入れた。
そして、家から持ってきたメモ帳があるのを確認して、手紙を書いた。