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第1章 始発
……
…………
………………?
目が覚めると電車の中。
なんでこんな所にいるんだろう?
……私制服着てる……学校帰り?
何も分からない、記憶が曖昧だ
そもそもここほんとに電車の中?こんなに空いてる、というより私以外いない、こんなことあるのだろうか。
「……とりあえず待ってようかな」
そのまま座って時間が経つ。
ただ電車にゆられながら、着きそうもない次の駅を待って。
「……」
外を眺める、何も無い。ただ真っ白い空間をひたすら走るこの電車。
「暇だな……」
さすがの私もここまで来ると暇だ、 車両内を動いてみることにした。
1個奥の車両に足を踏み入れる。
「……?」
電車の扉近くに青年がいた。
この2人しかいない車両内で声をかけることはだいぶ勇気がいるものでしばらく無言でいた。
すると、
???「思い出したい?」
私「え?」
不意をつかれた質問に思わず声が漏れる。
私「どういうこと?」
???「記憶、ないんでしょ?」
青年はこちらを見もせずに言葉を綴る。
たしかに今までの私の記憶はない。
どうやってここに来たのか、なぜこんなところにいるのか、私が誰なのか。
何も分からない。
???「思い出したいなら…」
青年は奥の車両を指さす。
???「…行って」
私「奥に行けば記憶が取り戻せるの?」
青年は喋らない、少しムカッとしながらも奥の車両の扉に手をかける。
3両目に入るが誰もいない、すると車内放送が流れる、
『次の駅は〜ななみざし〜』
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コメント
1件
犂亜羅さん、第1話読みました! 電車の中で記憶を失ってる設定、すごく引き込まれました。「何もない真っ白な空間」の描写が映像的に浮かんで、不気味でいい空気感。青年の「思い出したい?」という問いかけ、めちゃ気になる。主人公の「ムカッ」とする反応もリアルで好印象。『ななみざし』ってどんな駅なんだろう…次が待ち遠しいです🔥