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窪田の好きな奴というのがこれまた王道な女であった。
その女というのが校内一の美人と名高い高倉紬であった。
彼女は学力はそこそこであるが運動神経抜群、センス抜群、性格完璧であった。
それゆえに校内問わず人気があった。
だが彼女が男から人気がある理由はそれ以外にもあった。
それはただたんに胸が馬鹿でかいからである。
馬鹿でかいと言うだけあり見ていると馬鹿になると言う…
俺は女の胸なんぞに興味はないがまあ、ちょっとね、うん。そういうことである。
男の性欲もグッとフィットする王道美女であった。
その王道美女の事が好きだと窪田は言う。
「無理だろ」
と、一括してしまう。
「もしかしたらかも知れねえジャーン!」
全く保証も脈も何もない状態であろう。
「じゃあ…何か…なんか接点とか、あったん?」
動揺に動揺を重ねながら聞く。
「この前廊下でちょっと肩当たった。」
そんなのは接点とは言わんわ。
「そんなのは接点とは言わんわ。」
心の声と口の声が重なり合った。
「いやーそん時言ってたんだよー」
ほう、そこで何か特殊なものがあったんだな?
「なんて言ってたん?」
「それがな…まじでな…本当にな…でな…な…?」
無駄に面倒に間を空けて、ゆっくり、ゆっくりと彼は言った。
「『キモ』」