テラーノベル
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ryok side
スマホの画面には、下書きのまま
消えない文章があった。
宛先:大森元貴
件名:なし
僕は、それを何度も開いては閉じていた。
無理してないか、って あのとき聞いたけど
本当は答え、分かってたんだよ。
元貴は ちゃんと無理して、 ちゃんと選んでた。
聞こえなくなることより、
独りになることを ずっと怖がってたのも
それでも 手を離さなかったのは 元貴の強さだよ。
守られたって言わないで。
あれは、 ちゃんと 二人で立ってた。
ちゃんと向き合ってた。
二人なら大丈夫だよ。応援してる。
藤澤涼架
最後まで打って、 僕は指を止めた。
送らなかった。
言葉は、
必要な人に、
必要なときだけ届けばいい。
あの二人には、
もう届いている。
僕は画面を消して、
ポケットにしまった。
コメント
1件
😭😭😭 涼ちゃん もしかして 元貴の事…。 とか 思ってしまったり。 なんか 泣いてしまった。 でも 元貴は涼ちゃんが居たから 耳も良くなった。 若井と幸せになれた。 そう思います。