TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

大学生パロ 細かいところ雑です 🌸視点初心者なので変なところあれば教えてください🙇🏻‍♂️



手を繋ぐ言い訳

12月15日、クリスマスまであと10日。街はもうすっかりクリスマスムードになっている。

今日は俺もいるまも講義の後暇だったので、大学近くのイルミネーション見に行く約束をした。何が悲しくて男二人でイルミネーションを見に行くのかが分からないが、ノリで約束した割には意外と楽しみだ。

いるまが眠そうな目をこすりながら歩いてくる。講義が終わったら待ち合わせようと言っていた。


「いるまー、こっち。…お疲れ。」

『うい、おつー…行こ。』

いるまは友達が多い。基本誰かと行動しているこいつが、今日は俺と二人で出かけてくれるのがなんだかんだいって少し嬉しい。

電車で少しの移動をして、イルミネーションがやっている最寄駅についた。


駅にはもうすでにカップルや女子高生たちが楽しそうに歩いており、駅の広告もイルミネーションばかりである。

駅を出ると、人混みの中にひときわ輝いている大きなクリスマスツリーが1番に目を引いた。

「こんなちゃんとしたの初めて見るわ…」

『えー、すごいな…』


いるまも俺も素直に感動し、ツリーに向かって歩き進める。

少し歩くと、すぐに目の前に大きくてまぶしいクリスマスツリーが現れた。

「いるま、こっち向いてこっち向いて!」

『なに、なに、俺写すの?』

『なんで俺撮るん、ツリー撮れよ!』

「いいじゃーん、もう撮っちゃったもんねー」

不意打ちで何度かシャッターを切る。

文句を言いながらも写ってくれるいるまがなんだか可愛く見えてきて。


「あ、あっちにもなんかあるみたいだよ、行こ!」

『おー、俺こっちの方が好きだわ』

見上げてみると、先程とは違う、繊細で上品に光を灯すシャンデリアがあった。一つ一つが緻密に作り上げられていて、思わず見入ってしまった。

____カシャ、と後ろでシャッターを切る音がきこえる。


「え、今撮ったでしょ!?」

『んー、まーね』

先程の仕返し、と言わんばかりの悪戯っぽい笑顔でそう言った。

可愛い、と思ってしまった。ただの、友達のはずなのに。



大きいツリーやシャンデリアの他にも、小さい木など辺り一帯が光っている。

人工的なライトで照らされた道を2人で時々立ち止まりながら歩く。

ふと周りを見渡してみると、近くを歩いているのも近くのベンチに座っているのもみんなカップルで、手を繋いだり顔を近付けたりして良い雰囲気になっている。

『うーわイチャついてる…俺ら場違いすぎ』

「…笑、たしかに周りカップルしかいないわ」

二人でそそくさと避けながら、道を折り返して帰りの駅に向かおうとしている。帰りたくない、そう思ってわざとゆっくり歩く。

ふと視点を下にやると、いるまの細い指先が赤く染まっているのが見えた。


「…ねえいるま、俺達も手繋ぐ?」

『…は?お前かまちょかよ、そーゆーのは女とやれって』

「いいじゃーん、ね。」

そう言って、いるまの手を握った。普通の男の骨っぽい手で、冷たい。

そのまま流れるように歩き進める。

『なににやにやしてんの、きもいんだけど』

「え、やっぱり?嬉しくなっちゃって」


軽口を叩いて誤魔化しているが、心臓が少しずつ早くなっていく。文句を言いながらも握り返してくれるのが嬉しくて、俺はその手をまた強く握った。

照れているのか、冷たい空気にさらされているせいで冷えているのか、いるまの耳は少しだけ赤い。


『お前いつもこんなことして女連れ込んでんの?この変態がよー』

「お前にしかしてねーよ、こんなこと」

___言ってしまった。やばい、引かれたか、さすがにこれはキモかったか。

思わず口から出た言葉に後悔が押し寄せる。

いるまが少し目を見開き、視線を逸らした。

『…さっさといけ』

そう言いつつも足取りが少し遅くなり、握り返してくれる手が震えているのがわかった。


互いの手を握ったまま、ツリーの光に導かれるようにして歩く。

握った手は冷たいはずなのに、あつかった。

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

2

ユーザー

早く続きが見たいです 待ってます

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚